第三十六話:玉座の間・最終決戦序盤
玉座の間の中央で、セレナは静かに剣を構えた。
淫聖の力が全身を駆け巡る。
純白と黒の聖衣風ボンデージが、聖なる光と闇の魔力を帯びて輝いている。
肩を締め上げる革のバンドは神聖な紋章を刻み、腰を固定する紐は試練の痕跡を宿す。
鎖がカチャカチャと音を立て、歩くたびに身体が震えるが、今はそれさえ力に変えていた。
ベルゼフォンは玉座から立ち上がり、ゆっくりと両手を広げた。
「来い、セレナ……お前の覚悟を見せてみろ」
その瞬間、ベルゼフォンの全身から黒紫の魔力が爆発した。
無数の影のような触手が床から、壁から、天井から生え、セレナに向かって襲いかかる。
同時に、彼の周囲に幻影分身が現れる。
十数体のベルゼフォン――すべてが本物のように実体を持ち、同じ圧倒的な存在感を放っている。
「これが……本当の私だ」
触手がセレナの腕を絡め、脚を広げようとする。
幻影分身が四方から迫り、重い視線で彼女を包み込む。
だが、セレナは動じなかった。
「これまでの試練……すべてを、力に変える!」
淫聖の力が爆発する。
触手が彼女の肌に触れた瞬間、不快な圧迫が全身を駆け巡った。
だが、セレナはその圧迫を吸収し、聖なる光に変換した。
純白の光が剣に宿り、触手を一閃で切り裂く。
「――っ!」
触手が断ち切られ、黒い霧が飛び散る。
幻影分身の一体が重い視線を押し付けてくるが、セレナは剣を振り上げ、分身の胸を斬り裂いた。
「まだ……まだよ!」
彼女は前進する。
触手が肩を締め上げ、腰を固定する。
不快な波が全身を駆け巡るが、セレナはその波を力に変え、剣を振り下ろす。
触手が次々と切断され、幻影分身が悲鳴を上げて消えていく。
「素晴らしい……だが、まだだ」
ベルゼフォンが手を振り上げる。
巨大な魔力の波がセレナを襲う。
彼女は剣で防ごうとしたが、一瞬の隙を突かれ、再び拘束された。
「――あぁっ!」
触手が四肢を絡め取り、空中に吊り上げる。
脚を大きく開かされ、身体が完全に晒される。
ベルゼフォンの分身が重い視線を押し付け、一気に圧迫する。
「ひぎぃぃぃぃっ!!」
核心が強く押され、セレナの身体がびくんと仰け反る。
だが、彼女は剣を握ったまま、震えながらも振り下ろす。
「う……あぁ……! 負けない……!」
不快に溺れながらも、剣を振るう姿は、美しくも強い意志に満ちていた。
純白の光と黒い魔力が交錯し、触手を切り裂き、分身を斬り払う。
震えの波が何度も訪れるが、セレナは耐え、進み続ける。
「まだ……終わらない……!」
ベルゼフォンは満足げに微笑んだ。
「素晴らしい……セレナ。
お前は、私の予想を超えた」
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