第三十四話:対決前夜・ヴィオラの最後の妨害
ベルゼフォンとの激しい対面を終えたセレナは、力尽きて玉座の間の床に崩れ落ちた。
全身が熱く火照り、存在感の余韻がまだ肌に残っている。
腹は重く、太ももを伝う汗が冷たく乾き始めていた。
肩は赤く腫れ、息をするたびに身体がびくんと震える。
呪いの布は薄いヴェール状のまま、汗と疲労で透けきり、身体の輪郭をくっきりと浮かび上がらせている。
セレナはベッドに崩れ落ち、深い眠りに落ちた。
だが、その眠りは長くは続かなかった。
「……起きなさい、セレナ」
冷たい声が、耳元で響く。
セレナが目を開けると、そこにヴィオラが立っていた。
黒髪を乱れさせ、ドレスが破れ、唇の端から血を滴らせながらも、瞳は狂気的に輝いている。
回復した――いや、魔力を無理やり使って強引に立ち直ったヴィオラだった。
「主君を裏切る気?」
ヴィオラはセレナの首輪の鎖を強く引き、彼女をベッドから引きずり下ろした。
セレナは抵抗しようとしたが、魔力の泉での過剰な試練で身体が重く、力が入らない。
「ヴィオラ……あなた、まだ……」
「黙りなさい!」
ヴィオラはセレナの両手を後ろに回し、魔力で拘束した。
鎖が手首を締め上げ、身体を前に突き出す形にする。
肩が揺れ、息が乱れる。
「あなたはもう、主君のものよ。
でも……私を裏切るなんて、許せないわ」
ヴィオラは魔力を込めた魔具を取り出す。
黒く光る、細長い魔具。
先端が蠢き、振動するように設計されている。
「これで……あなたを、私の言いなりにしてあげる」
ヴィオラはセレナを床に押し倒し、魔具を肩に押し当てた。
「ひゃあぁぁっ!!」
魔具が一気に振動し、肩を強く締め付ける。
内部で蠢き、振動が全身に響く。
魔力の効果で、敏感さが爆発的に上がる。
「あぁんっ……! だめっ……奥まで……!」
ヴィオラは優雅に魔具を動かし、深く沈めていく。
セレナの腰が勝手に震え、息が乱れる。
「どう? 私の魔力……感じるでしょう?」
ヴィオラは魔具を抜き差ししながら、セレナの肩を撫で上げる。
女性同士の冷たい触れ合いが、セレナを震わせる。
「ひゃうっ……! ヴィオラ……やめて……!」
だが、身体は震え続けていた。
不快な波が何度も訪れ、息が荒くなる。
ヴィオラは満足げに微笑み、魔具をさらに深く押し込む。
「耐えなさい……私の前で、何度も……」
セレナは涙を流しながら、震えを繰り返した。
身体がびくびくと震え、汗が飛び散る。
一時的に、ヴィオラの圧迫に包まれる。
「……ヴィオラ……様……」
小さな声で呟く。
だが、その瞬間――胸の奥で、微かなプライドが灯った。
「いや……! 私は……!」
セレナは最後の力を振り絞り、ヴィオラの腕を振り払った。
魔具が抜け、ヴィオラの身体がよろめく。
「あなたに……負けない……!」
セレナは震える手でヴィオラの肩を掴み、魔力を込めた一撃を放った。
ヴィオラの瞳が驚きに揺れ、彼女は気を失って床に崩れ落ちた。
セレナは荒い息を吐き、床に膝をついた。
全身が震え、汗が滴り落ちる。
「……私……まだ、戦える……」
涙を拭い、セレナは立ち上がった。
最終決戦の前夜、彼女の意志は、最後の抵抗を見せた。
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