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聖女の呪縛 ~露出の呪いで穢され堕ちた王女の末路~  作者: 華咲 美月


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第三十二話:休息の間・夢魔の誘惑

 ベルゼフォンとの激しい対面を終えたセレナは、力尽きて玉座の間の床に崩れ落ちた。

 全身が熱く火照り、存在感の余韻がまだ肌に残っている。

 腹は重く、太ももを伝う汗が冷たく乾き始めていた。


 肩は赤く腫れ、息をするたびに身体がびくんと震える。

  「はぁ……はぁ……」

  意識が薄れ、セレナはベルゼフォンの腕に抱きかかえられるようにして、私室へと運ばれた。

  豪華な黒い天蓋付きの寝台。


 絹のシーツが肌に優しく触れ、彼女を包み込む。


 セレナはすぐに深い眠りに落ちた。

  ――夢が始まった。

 最初に現れたのは、ゴブリンの巣窟だった。


 小柄な緑色の影たちが、彼女を囲み、無数の圧迫で締め付けてくる。


「ギャアア!」


「もっと強く……!」


 セレナは夢の中で震えながらも、身体が勝手に反応してしまう。

 次に現れたのは、オークの部落。


 巨大な丸太に縛り付けられ、太く重い影に押し潰され続ける。


「グオオ……試練だ!」


 腹が重く、汗が溢れ出す。


 夢は加速する。

 ケンタウロスの疾走。


 馬の背に跨がされ、草原を駆けながら囲まれる。


 風と摩擦と重圧で、狂ったように震え続ける。


 囚人たちの狂宴。


 数十人に囲まれ、全身を押さえつけられ、休む間もなく圧迫される。


「もっと……みんなで、試して……!」

 鏡の間。


 無数の自分が自分を囲む。


「もっと見て……私の、こんな姿を……」


 すべての試練が、夢の中でさらに過激に再現される。


 影の触手が体内を締め付け、植物の蜜が全身を包み、亡霊の冷たい尾が永遠に圧迫する。


 セレナは夢の中で何度も震え、叫び、懇願する。

  「もっと……もっと強く……!」

  やがて、夢の中でベルゼフォンが現れた。

  巨大な存在感を放ち、優しく微笑む。


「セレナ……私を、欲しくないか?」


 セレナは夢の中で自らベルゼフォンの胸に飛び込み、存在を求めた。

  「……欲しい……主人様の……全部……」

  ベルゼフォンは彼女を抱き上げ、深く包み込む。

  夢の中で、セレナは震えを繰り返し、意識が溶ける。

  ――目覚め。


 セレナはゆっくりと目を開けた。


 私室の天蓋が視界に入る。


 身体はまだ熱く、ベルゼフォンの存在感の余韻が残っている。


 夢か、現か。


 区別がつかない。

「……主人様……」

  セレナは震える手でベルゼフォンの胸に触れ、自ら身体を寄せた。

  ヴェール衣装がはだけ、肩が彼の肌に密着する。


 身体が熱く疼き、汗が滴り落ちる。


 ベルゼフォンは静かに微笑み、セレナの顎を優しく持ち上げた。

  「まだ……戦う気か?」

  その言葉に、セレナの瞳が揺れる。


 心の奥底で、微かな抵抗が灯る。


 だが、身体はすでにベルゼフォンを求め、腰が勝手に震える。

  「……私……もう……」

  セレナは涙を流しながら、ベルゼフォンの視線を受け止めた。

  夢と現実の境が溶け、彼女は完全に誘惑に落ちていく。


 ベルゼフォンは満足げに彼女を抱きしめ、再び視線を注いだ。

  「グオオ……いい子だ……」

  朝まで続く試練の中で、セレナの心はさらに揺らぎ始める。

  「……主人様……」


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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