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聖女の呪縛 ~露出の呪いで穢され堕ちた王女の末路~  作者: 華咲 美月


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第二十五話:図書室・魔書の幻影と試練

 地下牢の鉄扉を抜け、セレナは冷たい石の通路を這うように進んだ。

 囚人たちの圧迫から逃れた身体は、汗と疲労で重く、息が乱れる。


 呪いの布はすでに原型を留めず、薄いヴェールのような布が身体にまとわりつき、肌を強く締め付ける。

 息も絶え絶えに階段を上り、辿り着いたのは巨大な図書室だった。


 天井が高く、星空のように広がる棚に、無数の古書が並ぶ。


 埃っぽい空気に、古い紙とインクの匂いが混じる。


 松明の明かりがゆらゆらと揺れ、影が不気味に踊る。

 セレナはよろよろと本棚の間に進み、壁に凭れかかった。

  「……休みたい……少しだけ……」

  目を閉じた瞬間、背後の本棚がカタカタと震えた。


 古い魔書が、ひとりでに開く。


 ページから、紫色の霧が立ち上り、幻影が実体化し始めた。


 無数の影のような触手。


 異様な形をした幻獣。


 人間の女性のような姿をした影。


 すべてが、セレナを取り囲む。

「いや……! また……!」

  影のような触手が彼女の腕を絡め、脚を広げる。


 ヴェールが引き裂かれ、身体が完全に晒される。


 幻影の触手が肩を包み込み、締め付ける。

  「あっ……! だめっ……!」

  現実か幻覚か、区別がつかない。


 触手は冷たくぬるぬるし、熱く脈打つような不快感を与える。

  影の触手が肩を締め付け、腕を引っ張り、腰を固定する。


 膣内を掻き回すような圧迫が、身体を震わせる。

  「ひゃうっ……! 奥……だめぇ……!」

  セレナは本棚の間に押し付けられ、幻影に囲まれ続ける。


 淫獣の影が肩を撫で、尻の周りをなぞる。


 口にも細い影が近づき、息を塞ぐように覆う。

  「んぐっ……! むぐぅ……!」

  全身を影に包まれ、セレナは震え続ける。


 影の触手が身体を掻き回すように締め付け、異常な無力感が全身を駆け巡る。

  「もっと……もっと、包んで……!」

  自ら身体を預け、影を迎え入れる。


 幻影の影が、彼女の動きに合わせてさらに激しく囲む。

  「あぁぁっ……! もう……!」

  絶頂のような波が訪れる。


 セレナは本棚の間に膝をつき、自ら身体を預けるようにしていた。

  夜が明けるまで、幻影と魔書の責めは続いた。


 セレナはぐったりと床に横たわり、息を荒げていた。


 全身が汗と霧のような残滓でいっぱいになり、身体は力が抜けきっていた。

  「……私……もう、完全に……」

  震える唇から漏れた言葉に、自分でも驚いた。


 涙が溢れる。

  だが、心の奥底で、微かな諦めが大きくなっていた。

  「もっと……読んでほしい……」

  セレナは震える手で身体を抱きしめ、図書室の奥へと歩き出した。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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