第十六話:盗賊ギルドの隠れ家・公開オークション
広大な平原を抜け、セレナは埃っぽい街道を進み、盗賊ギルドが支配する無法の町に辿り着いた。
町は砂と血の匂いが混じり、酒場からは下品な笑い声が漏れ、路地裏では怪しい取引が行われている。
セレナの身体はすでに限界を超えていた。
呪いのハーネスは平原の風と摩擦でさらに薄く、ほとんど身体を覆えなくなっていた。
革のベルトが肌に強く食い込み、歩くたびに不快な締め付けが走る。
息が乱れ、足取りが重くなる。
「もう……ここまで来てしまった……」
疲労で頭がぼうっとする中、彼女は路地を進んだ。
だが、すぐに屈強な男たちに囲まれた。
「へぇ……こんなところで上玉がうろついてるじゃねぇか」
盗賊ギルドの用心棒たちだった。
セレナは逃げようとしたが、呪いのハーネスが脚を絡ませ、動きを封じる。
男たちは笑いながら彼女の首輪の鎖を掴み、地下の隠れ家へと引きずり込んだ。
隠れ家の地下は、薄暗い照明の下で賑わっていた。
中央に舞台があり、周囲を囲むように観客席。
男たちが酒を飲みながら、興奮した目で舞台を見つめている。
「今夜の特別品! 高級な旅人だ!」
ギルドの司会者が大声で叫ぶ。
セレナは舞台の上に引き上げられ、鎖で両手を頭上に吊られ、脚を大きく開かされて固定された。
ハーネスは剥ぎ取られ、異様な姿が照明に照らされる。
身体が不自然に強調され、動くたびに不快感が走る。
「見ての通り、極上の品だ! 気品もある、珍しい旅人だ! さあ、実演から始めよう!」
司会者が鞭を取り、セレナの白い肌に軽く打ちつける。
「ひゃあっ!」
鋭い痛みが走る。
だが、すぐに不快な熱さに変わり、息が乱れる。
「ほら、見ろよ。顔が赤くなってるぜ」
観客たちの歓声が上がる。
男たちが舞台に上がり、セレナを囲み始めた。
肩を強く押さえられ、腕を掴まれ、腰を固定される。
「あぁ……! だめっ……見られてる……!」
不快な圧迫感が全身を駆け巡り、身体が震える。
観客たちの視線が突き刺さり、心が締め付けられる。
「恥ずかしいんだろ? 正直に言えよ」
「いや……恥ずかしくなんて……!」
涙を流しながら否定するが、身体は震え続ける。
鞭で軽く叩かれ、肩を押さえられ、不快な感覚が繰り返される。
「あっ……あぁ……! もう……!」
身体がびくびくと震え、無力感が広がる。
観客たちは興奮し、入札が始まった。
「百五十万ゴールド!」
「三百万!」
「五百五十万ゴールド!」
最終的に、ギルドマスターが落札した。
七百万ゴールド。
「この女は俺のものだ。
一週間、徹底的に監視してやる」
マスターはセレナを館の地下室へと連れ帰った。
地下室は豪華だが冷たい部屋。
セレナは天井から吊るされ、鞭や縄で固定される。
鞭で肌に赤い痕が浮かぶ。
痛みが不快な熱さに変わり、息が乱れる。
「ひゃうっ……! もっと……強く……!」
縄で縛られ、肩を押さえられ、身体が震える。
観客付きの公開監視で、セレナは完全に無力感を自覚した。
「見られるのが……怖いのに……」
涙を流しながら、彼女は小さく呟いた。
一週間後、セレナはぐったりと床に横たわっていた。
全身が汗と疲労でいっぱいになり、身体は力が抜けきっていた。
「……私……もう、普通には戻れない……」
震える唇から漏れた言葉に、自分でも驚いた。
涙が溢れる。
だが、心の奥底で、微かな諦めが大きくなっていた。
「もっと……監視してほしい……」
セレナは震える手で身体を抱きしめ、館を後にした。
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