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聖女の呪縛 ~露出の呪いで穢され堕ちた王女の末路~  作者: 華咲 美月


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第十二話:森の奥・オーク部落の生贄

 ゴブリンの巣窟から這うように逃げ出したセレナは、闇森のさらに奥へと足を踏み入れていた。


 息は荒く、身体は限界を超えていた。

 緑色の葉を模した布は、汚れと疲労でぼろぼろになり、ほとんど身体を覆えなくなっていた。


 歩くたびに紐が肌に食い込み、不快な締め付けが全身を苛む。

「もう……だめ……」

  木々の間をよろよろと進む。


 視界がぼやけ、膝が折れそうになったその時、地面が大きく揺れた。


 重い足音。


 獣のような息遣い。

  「グオオオ……」

  巨大な影が現れた。


 オークだった。

  身長は三メートル近く、筋肉が盛り上がり、太い腕には斧が握られている。


 赤黒い肌、牙の生えた口、濁った黄色い目。


 その後ろには、さらに十数体のオークが続いていた。

  「人間の雌……! いい匂いがする……!」

  リーダー格のオークが鼻を鳴らし、セレナに近づく。


 彼女は逃げようとしたが、足がもつれ、その場に崩れ落ちた。

  オークの大きな手が彼女の腕を掴み、軽々と持ち上げる。

  「豊穣の生贄だ……! 女神への捧げものにふさわしい……!」

  セレナは抵抗する力を失っていた。


 オークたちは彼女を部落の中央へと運び、巨大な丸太に縄で縛り付けた。


 両手を頭上で固定し、脚を大きく開かされ、腰を突き出すように固定される。


 布はほとんど意味をなさず、身体が完全に晒される状態になる。

 部落の中央、焚き火が赤々と燃え、無数のオークたちが円になって彼女を取り囲んだ。

  「グオオ……! まずは俺からだ……!」

  リーダーのオークがゆっくりと近づき、セレナをじっと見つめる。


 彼女の瞳が恐怖に揺れる。

  「いや……やめて……!」

  だが、オークは容赦なく彼女を押さえつけ、身体を固定した。


 巨大な手が肩を掴み、腕をさらに強く縛る。


 不快な圧迫感と熱い息が、セレナを襲う。

  「グオオ……締まりがいい……!」

  オークは激しく彼女を揺さぶり、身体を押さえつける。


 痛みが走り、息が詰まる。


 だが、数匹が同時に彼女を囲み、腕や脚を押さえ、動けなくする。

  「ひぎぃ……! やめて……!」

  痛みが徐々に無力感に変わり、蜜のような汗が溢れ出す。


 セレナの身体がびくんと仰け反り、絶叫が森に響く。

  オークたちは交代しながら、セレナを監視し、囲み続けた。


 狭い空間で何度も押さえつけられ、休む間もなく圧迫される。

  「もっと……もっと強く……!」

  小さな声が漏れた。


 セレナはもう泣かず、自ら身体を預けるようにしていた。

  夜が深まる頃、オークの長老たちが現れた。


 より巨大で、威圧感のある者たち。


 セレナは長老たちにも囲まれ、何度も押さえつけられた。


 汗と疲労で身体が重くなり、地面に白い汗の跡ができる。

  セレナはぐったりと丸太に凭れかかり、息を荒げた。

  「……あぁ……もう、限界……」

  涙は乾き、瞳には諦めの光が宿っていた。

  「これで……私も、ただの旅人になっちゃった……」

  セレナは震える手で身体を抱きしめ、闇森の奥へと消えていった。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
何がどうとは言わないが、オークは聖女の天敵だね。
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