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聖女の呪縛 ~露出の呪いで穢され堕ちた王女の末路~  作者: 華咲 美月


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第九話:山岳地帯・雪山での凍え凌辱

傭兵団とは、雪山の麓で別れた。


レオンが最後にそっと肩を抱いてくれた温もりが、まだ胸に残っていた。


だが、他の団員たちの冷たい視線に耐えきれず、セレナは一人で険しい山道を登り始めた。

呪いの衣装は、極寒に反応してさらに過酷な姿に変化していた。


革の面積は極端に減り、ほとんど肌を覆わない状態。


細い紐が身体を辛うじて繋ぎ止め、冷たい風が直接肌を刺す。


鎖が肌に食い込み、歩くたびに身体を締め付ける。

「寒い……こんなに寒いのに……どうして、身体が熱いんだろう……?」

雪が激しく舞い始め、視界は真っ白に染まる。


足元は凍てつき、指先の感覚が徐々に失われていく。


セレナは両腕で身体を抱きしめ、丸まって進んだ。


冷たい風が容赦なく吹きつけ、震えが止まらない。

「もう……だめ……」

力尽き、雪の中に膝をついた瞬間、背後から荒々しい息遣いが聞こえた。

「おい、見ろよ……こんな雪山で女が一人で……」

山賊だった。


六、七人の屈強な男たち。


厚い毛皮を纏い、斧や剣を携えている。


リーダーらしき大男が、セレナの首輪の鎖を掴み、無理やり引き起こした。

「このままじゃ凍死するぞ。暖を取らせてやる。ただし、俺たちの隠れ家までついてこい」

セレナは震える唇で首を振った。


「いや……お願い……ただ、通り過ぎさせて……」

だが、男たちは嘲るように笑うだけだった。

彼女を縄で縛り、雪山の奥深くにある隠れ家へと連行した。

隠れ家は、岩壁に掘られた洞窟だった。


中央に大きな暖炉が赤々と燃え、熱気がむっと立ち込めている。


セレナは暖炉の前に立たされ、縄で両手を高く吊るされた。

炎の光に照らされた身体は、冷え切った肌が徐々に赤く染まっていく。


「寒かっただろう? ここなら暖かいぞ」

男たちはセレナを囲み、じっと見つめる。


視線は重く、逃げ場のない監視の目。


暖炉の熱で身体が解けていく一方、心は凍りついたままだった。

リーダーがゆっくり近づき、鎖を引く。


「動くな。俺たちの言う通りにしろ」

セレナの身体は震え、抵抗する力さえ残っていなかった。


男たちは交代で彼女を監視し、命令を浴びせ、自由を奪った。


暖炉の熱と外の寒さ、その狭間でセレナはただ耐えるしかなかった。

「もっと近くに来い」


「動くなと言ってるだろう」

屈辱的な言葉が次々と浴びせられ、セレナの心は少しずつ削られていく。


最初は必死に首を振り、声を上げて抵抗した。


だが、日が経つにつれ、抵抗する気力さえ薄れていった。

暖炉の前で何時間も、何日も。


熱と寒さ、恐怖と無力感が混じり合い、セレナの意識を蝕む。

夜が明ける頃、セレナはぐったりと暖炉の前に座り込んでいた。


全身が汗と震えでいっぱいになり、肌は赤く染まり、力が抜けきっていた。

「……私……もう、限界……」

涙がこぼれ落ちる。

だが、心の奥底で、別の声が小さく響いていた。


(暖かい……もう、逃げられない……) 震える手で身体を抱きしめ、セレナは雪山の闇へと再び足を踏み出した。


旅は、まだ終わらない。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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