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社会問題エッセイ

【虎の威を借りる安楽】パワハラを考察! 誰もが“隠れモラハラ”の可能性についても!

作者: 中将

筆者:

 本日はご覧いただきありがとうございます。今回は優越的な関係を背景とした言動  で下の身分の人が拒絶することができない「パワーハラスメント」いわゆる「パワハラ」について考えていこうと思います。


 僕は「我が強い」ためか自然に「パワハラ」みたいになっちゃうんで、

 言葉を口にするときは本当に気を付けていますね



質問者:

(この人が上司でなくて本当に良かったと思う……)


 そもそもの話なんですが、一体どういうことがパワハラに当たるんでしょうか?



筆者:

 厚生労働省が定めた「パワハラ3要件」によりますと、


① 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの

② 労働者の就業環境が害されるもの

③ 身体的又は精神的に苦痛を与えられ、就業環境が不快


この3つが同時に満たした場合のみ認められるとしています。



質問者:

 安楽選手の一件は、10人被害者が出て、スタッフと選手の40人が事情を知っていながら契約更改まで話が出てこなかったというのは闇しか感じませんね……。



筆者:

 週刊誌の記事によると、


 安楽投手は、21年にメジャーから帰ってきた田中投手が孤立気味だったところに上手い具合に懐に入ったようです。

 そして、「田中さん言ってやってくださいよ」とすぐに自身のパワハラを正当化させていったようです。


 安楽投手の行為が助長されていったのは“後ろ盾”があったことが大きいと思われます。


 このことから田中投手や当時現場監督だった石井前監督(現楽天シニアディレクター)にも責任の一端があるように思えます。



質問者:

 田中投手と言えば、野球についてあまり詳しくない私が知っているぐらい楽天の中では圧倒的な存在ですからね……誰も逆らえないということですか。


 しかし思ったんですけど、この「パワハラ」というのはなかなか無くなりませんよね?

 これには、いったいどういう要素があるのでしょうか?



筆者:

 まず、野球チームなどの伝統的組織についてみていきます。

 これはジャニーズなどでも同じようなことが起きていると言えますが、「加入儀礼」と言った要素があるのです。



質問者:

 以前もおっしゃっていましたよね。

どのような世界にも“理不尽”があり、それを通過することが当たり前だという風潮があると……。



筆者:

 スポーツでの丸刈りや芸能界での枕営業は中々できることではありません。


 集団のメンバーの一員として見られるというハードルを課すことで、

“外の人間と組織の人間とを分けている“のです。

 これには一体感を持って行動するというメリットはありますが、

基本的に「悪しき習慣」と言っていいでしょう。



質問者:

 しかし、こういったことって昔からあったわけですよね?

 どうして近年になってこんなに話題になっているんでしょうか?



筆者:

 最近問題になっているのは欧米の影響もあってマインドチェンジが起きつつあるからだと思います。

 一般人の方々にも「告発してもいいんだ」「クビになっても、他でやっていけばいい」などといった風潮が出つつあるからだと思いますね。


 僕は欧米の文化は基本的に日本にそぐわないと思っていますが、こういった理不尽を告発する流れはとても良い事だと思います。



質問者:

 しかし、「加入儀礼」としての要素が薄い組織でも「パワハラ」は起きていますが、いったいこれはどうしてでしょうか?



筆者:

 「パワハラ上司」というとなんだか取り柄の無さそうな人間に見えてしまいがちですが、

言い換えれば「リーダー気質」ともいえます。


 行き過ぎれば違法ですが、何もなければ会社にとっても力強く部下を引っ張って統制・指導してくれる人材は上層部から見ても重宝されがちなんです。



質問者:

 あぁ、だからパワハラな人ほど何故かそれより上の人から気に入られがちなんですね……。



筆者:

 トップにとってお気に入りだと、会社内部では告発しにくいです。

 外部に転職すると言っても非常に勇気がいることなので世間的にこれまで許容され続けていたということですね。


 これを打開するためには「組織として風通しのいい環境」を作ることが大事だと思います。

 今回の安楽投手パワハラ事件についても、契約更新でしか球団幹部と会えないことが問題を増長したと思いますしね。



質問者:

 なるほど、筆者さんからのパワハラを出版社に告発すればいいんですね。



筆者:

 やっていませんから(笑)。


 さて、パワハラについてはある程度の地位が無ければ“加害者“になる可能性すらないわけですが、誰もが起きうることとして「モラハラ(モラルハラスメント)」

 と言うことがあります。


 これは、公的機関の定義はありませんでしたが、ザっと言いますと


「モラルに反した精神的嫌がらせで相手のモチベーションを大きく低下させること」


 ということです。


 フランスの精神科医、マリー=フランス・イルゴイエンヌ氏が挙げた例としては、


・政治的な意見や趣味など、相手の考えを嘲弄し、確信を揺るがせる


・相手に言葉をかけない


・人前で笑い者にする


・他人の前で悪口を言う


・釈明する機会を奪う


・相手の欠陥をからかう


・不愉快なほのめかしをしておいて、それがどういうことか説明しない


・相手の判断力や決定に疑いをさしはさむ


 こういったことが挙げられています。



質問者:

 それですと、誰でも加害者になりうる可能性はありますね。



筆者:

 「集団的いじめ」とか明確な陰湿なものではなく、

 ここからは誰もが“隠れモラハラ”になりうる応答についてちょっと考えてみます。


 

質問者:

 質問の仕方でそんなに変わってしまうことってあるんですか?



筆者:

 例えば、一般的に相手に共感すれば良いと言った話があると思います。


 しかし、単に「同じだから分かる~!」


 みたいな言い方は相手によってはちょっと危険です。



質問者:

 え……どうしてでしょうか?



筆者:

 これは、必ずしも“評価する”ことがプラスに働かない可能性もあるからです。


 大変なことを話している場合「あなたの体験と一緒にして欲しくない」と思っている場合があります。


 仲が良いと機微な感情の動きも分かると思うのですが、そうで無い場合もあると思います。


 そんな時は、ただ単に頷いたり相槌を打って、深刻な悩みは家族や精神科医に任せておくのが無難でしょうね。



質問者:

 確かに、決めつけてしまうとモラハラの一つの要素である、

「相手の判断力や決定に疑いをさしはさむ」になってしまうわけですか……。



筆者:

 次に、「どうして、そういうミスをしたの?」と聞くのも危険です。


 というのも、ほとんどの場合はミスをした本人は、ミスを積極的にしたいわけではないからですね。

 つまり、ミスを問い詰めても不毛な会話が続くだけな上に、メチャクチャ責めている感じになってしまうわけです。

 主に自分の中で反省をしていると思うので問い詰めることは「パワハラ」や「モラハラ」になってしまうのです。


 この場合は、「どうやったら同じミスを防げるのか」を一緒に考えてあげたりすることが大事になります。



質問者:

 確かに高圧的に捉えてしまう可能性もありますよね……。



筆者:

 次にこれは人によるとも思いますが「若いのにしっかりしているね」

 と言うのも反感を買う可能性があります。



質問者:

 え、褒めているように聞こえるから問題なさそうですが……。



筆者:

 これは、「カテゴリ名」+「なのに」という表現は相手とその所属している組織などに対してのリスペクトが足りないんです。


例:男性なのに、女性なのに、高齢者なのに、高校生なのに、警察官なのに など



 所属している先に対して全体的に「低く見られている」と思うと凄く嫌な気分になってしまうわけです。


これなら「〇〇さん、しっかりしてるね」と単純にした方が素直に褒められた気分になると思います。



質問者:

 なるほど、気が付かないうちに「あなたの所属先に偏見がある」ということを言っているようなものなのですね……。



筆者:

 このように気が付かないうちに「モラハラ」にならないように、


「勝手に評価を決めつけない」

「相手と一緒に考えてあげて、決断を尊重してあげる」

「自分が言われたらどう思うか」(他者思考)


 こういったことが大事になってくると思います。



質問者:

 なるほど、自分が普段どのようなことを言っているのか見直していこうと思います。



筆者:

 僕もドヤ顔で語っていますが見直します(笑)。


 と言うことでここまでご覧いただきありがとうございました。


 このように時事ニュースや、政治・経済、マスコミの問題などを個人的な視点で書いております。


 これからもよろしければ、どうぞよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] モラハラを無くそうというのは必要な面もあるが政治的な面では下手に無くそうとする等活に討論すらできなくなりそうな風潮に持っていこうとされそうだから(主にマスゴミに)、場合分けをしっかりしていか…
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