存在理由
読んで戴けたら倖せです。*.゜+ヽ(○・▽・○)ノ゛ +.゜*
タイムリミットはそれほど長くない。
できる事なら、二十四時間ずっと遥緋と繋がっていたい。
ボクがその気になって遥緋の意識に繋がれば遥緋は瞬く間に弱って行くだろう。
遥緋の生命力を消費する事でボクは存在している。
下手をすれば遥緋を死なせてしまう。
今夜繋がったら、しばらくは自粛しなくちゃ··········。
だだっ広い草原にタンポポの黄色と緑の絨毯が拡がる。
そよ風が頬を掠め、濃い緑色の匂いに溢れている。
遠くでは木々がざわめき、遥緋は風に髪を遊ばせながら、こちらの世界で目を覚ます。
ボクは微笑んで遥緋を迎える。
「ようこそ、遥緋···········」
「朔··············」
遥緋は辺りを見回して目を細めた。
「綺麗だ·················
オレ、こうゆう風景好きだよ」
「知ってる、だからこの風景にしたんだ」
遥緋は手を額の傍でかざして空を見上げて言った。
「お前はオレの為に存在していると言ったけど、お前はそれでいいの?
オレはお前の好意に答えられないかもしれないのに············」
「遥緋·················
ボクはキミの為に存在しなければ存在理由さえ失うんだ」
遥緋は驚いたようにボクを見た。
「遥緋が今抱えている苦しみを和らげるのが今のボクの役目だって思う事にした」
遥緋は眉を哀しげに寄せて、なんとも言えない表情でボクを見た。
「そんな顔するなよ
そんな顔されたらボクは自分の存在そのものに疑問を感じなければならない」
遥緋は視線を地面に泳がせた。
「そう·········か················」
遥緋は大きく呼吸をしてこちらを向いた。
その仕草が遥緋らしくて、たまらない気持ちになる。
長い前髪がそよ風に頬を擽っている。
ボクはその前髪になりたい。
「お前はオレを救ってくれるのか? 」
色素の薄い瞳がボクを覗き込んでこまかに震えている。
「ボクは遥緋の為にできる事は何でもする用意ができてる」
遥緋は哀しげに微笑む。
それは遥緋の優しさの現れだった。
ボクの想いを受け入れられない気持ちとボクの存在理由を成立させる狭間でボクとの関係を保とうとしてくれている。
そんな遥緋の誠実さにボクは感謝した。
どんな形であろうと傍に居られるならボクにとってどれほど倖せだろう。
遥緋は足元のタンポポを一本摘んで、指先で器用にくるくる回しながら遠くを見ていた。
肉体が欲しいと思う。
いつでも遥緋の傍に居て、遥緋の総てを見ていたい。
けれど意思があったとしてもボクはただの絵画でしかない。
そう··········ただの絵画でしかないんだ·········。
読んで戴き有り難うございます❗m(_ _)m
最近BLドラマの「美しい彼」にはまっていて、DVDを買ったんです。
萩原莉久くんと八木勇征くんの目の演技が素晴らしくて、思わず買ってしまいました。
BLドラマってたまに酷いのがあって、演技もろくにできないイケメンでもない男の子出してBLですって、ハッキリ言って腐女子舐めてんだろこら❗
というのが在るんですよお。( ´Д`)=3
そんな中で「美しい彼」は秀逸なドラマだと思うんですよね。
シーズン2もできて、劇場版も公開されて、なんでも劇場版は二億以上の売上を記録したとか。
去年は「チェリまほ」がとても話題になりましたし、赤楚くんも町田くんも随分出世しました。
仮面ライダー俳優と呼ばれるようにBL俳優なんて呼ばれて、ブレイクしてくれる俳優さん増えるといいな。
美しくなければBLじゃないと思っている私を満足させてくれるBLドラマや映画が市民権得る事ができるようになって欲しいです。