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怨霊の住む館・フラグメント  作者: リィズ・ブランディシュカ
第2章
9/10

09 変化とチャンス



 何度目かの化け物との邂逅。

 おそいかかったゴンタの爪が、ぬいぐるみの傷を引き裂いた。


 はらわたがこぼれていく。

 化け物は激高して、闇を写すばかりだった窓の外には、大嵐の景色があった。


 それはチャンスだった。


 何人も犠牲にしてきた洋館の、目に見えた変化は、機会がやってきた事を告げる。


「ぐるるるる!」

「こっちだ、化け物!」


 少年は誘導する。

 化け物をとある部屋へと。


 そこは化け物の苦手な部屋。


 化け物が人間だった頃に、叱られていたお仕置の部屋。


 たくさんの飼い犬に囲まれて、大人達にお説教された部屋。


 しかし、ある日事故が起きてとある少女が死亡し、地元の新聞にその出来事がのったのだ。


 それ以来、洋館は呪いの洋館として機能する事になった。


 少年は、その部屋に逃げ込んで、化け物を待った。


「さぁ、ここに入ってこれるかな」


 猛然と追いかけていた化け物は、部屋の前で躊躇するばかり。


 そこから先へは進まない。


 そこに少年は挑発する。


「ぬいぐるみを壊した犯人がここにいるぞ」


 化け物には意思がある。

 だからそれも効くはずだと考えて。



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