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思考する獣

作者: 榊 武尊

人間と動物の違いとはなんだろうか。文字や言語を持つことであったり、理性を持つことであったり、本能だけで動くか動かないかであったりと色んな違いがあると言われている。人間が人間たるものとして、私は思考することをあげたい。「この人はこう思っているな。じゃあこういう風に言おう。」、「今月はお金があまりないから節約しよう。」などと考えることが出来る。

しかし、必ずしも思考することはいい事ばかりではない。思考するということは悩むことにも繋がる。人生を送っていてネガティブな気分になることはみんなある。「人にどう見られているのかな。」、「今日、あの人にあんなこと言わなきゃ良かったな。」、「あんなことしなければ良かった。」、「最近つまらないな」などなど辛いことがあると考え込んでしまう。マイナスなことほど人は深く考えてしまう。

そんな時ほど考えたくないなあと思う私がいる。けど、思考することをやめてしまったら、人間足り得る一部を捨てることにもなるのではないか。セミは思考しながら鳴いているのだろうか。蜻蛉は思考しながら飛んでいるのだろうか。私は悩みこんでしまうと蝶のように思考をせずにいたいと願ってしまう。考え込みたくないと思うことは人間をやめたいと思うことと同じなのであろうか。ならば私は思考する獣であることをやめ、思考せずにただ飛んでいたいと思う。

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