三原色
山桜桃梅薫る春,真夏の校舎の屋上,落葉を踏み締め歩く秋,霜の隙から見える腕。
巡る季節の中で3人の思惑は絡み合う。
高校進学と同時に紺優は動きだす。
過去の苦痛に囚われてなお,彼女は大切なものを守る為に自らを,どこまでもいつまでも殺して生きる。
「アイツはきっとまた自分を消して俺達を守ろうとするんだ……。」
「でもどうせさせないんでしょ……?」
「当たり前!」
これは嘘の物語。
故に全ては原色の裏返しなのである。
巡る季節の中で3人の思惑は絡み合う。
高校進学と同時に紺優は動きだす。
過去の苦痛に囚われてなお,彼女は大切なものを守る為に自らを,どこまでもいつまでも殺して生きる。
「アイツはきっとまた自分を消して俺達を守ろうとするんだ……。」
「でもどうせさせないんでしょ……?」
「当たり前!」
これは嘘の物語。
故に全ては原色の裏返しなのである。