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東和防衛影組織・日録  作者: 影月和佳
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第一章 鶯 ・三話 緑隊隊長の緑地さん。

こんにちは。

3話目を読んでいただきありがとうございます。

ぜひ、楽しんでください。


"弱かった"なので、今は強くなったのだが、

そのおかげが、この緑地さんってわけだ。

自然の力を持つ人たちは本当に全てを使えていなかったと緑地さんは話をしてくれた。(僕が教えてもらっていた時)

なので、緑地さんは全ての力を使えるようにと、影の中で森林系の力を持つ人たちを集めて、講習会を開くようになった。

元からこういう人柄なので、自然と部隊のようなものが出来上がった。

そんな出来上がった時ぐらいにきたのが僕だった。僕は元からの核の量が一般の力を持つ人たちに比べて、信じられないぐらいに多かった。

核の量というのは、魔法で言うところの魔素みたいなもので、そこから技を出したり内なる秘めた力を作ったりする。

内なる秘めた力は、まあ簡単にいうと大技みたいなものだ。

説明はさておき、とりあえず僕の力に感動した緑地さんは僕の訓練の先生を率先して受け持ってくれた。僕が力を抑えられない時に、

何か武器で抑えられるようにと提案してくれたのも緑地さんで、その提案から出来たのが僕の鈴だった。僕の鈴は音色の武器に入る。音色を聴かせて、詠唱するタイプの武器だ。そして、

その鈴を使いこなす僕の力を見れば見るほど部隊に欲しくなったと言われ、

「入ってくれ」とお願いされた。しかし、僕は断った。理由は一つだ。

めんどくさい。僕1人で倒せる妖を僕より使えない人と戦いに行って、結局は僕1人で倒して、お金は半分ずつってのが嫌だった。(経験済み)

それが嫌だと言っても、緑地さんはそこをなんとかと言って何回も誘ってくる。

面倒な人だ。もちろん入らない。入る必要がないから。

大体無駄話が終わってふぅーっと一息ついた緑地さんがまとめた言葉は

「で、緑隊に入らない?」

結局だ。もう無駄な時間は使いたくないので、結論を先に言って欲しい。ほんとに。

「嫌です。何回もお断りしました。これからも、入るつもりはありません。」

「全くー、お前はなんで奴だ〜。育ててやった恩を返そうとは思わないのか?」

頬袋を膨らましながら緑地さんは言った。

正直全然可愛くない。

「はぁ。恩は返しました。緑隊の方々が妖に苦戦して死にかけている時にたまたま近くにいた僕がその妖を倒しましたし、何百人もの緑隊を救いました。恩は恩で返してます。」

「……」

緑地さんが黙った。

今だ。逃げる瞬間を見つけた僕はすぐさま

「それでは失礼します。」

と言い、玄関ホールにいたのですぐさま玄関の出勤退勤の改札に退勤のカードをピッと押し、ダッシュで逃げた。失礼します。と言った際に緑地さんが

「おい、待て!」と言って追いかけてきたが、

改札に引っかかりピーピーと警報音が鳴っている時に、緑地さんの「あ!!退勤カード持ってくんの忘れた!!」という大きな声が聞こえた。

その間に僕は逃げた。あの人は本当に僕より速いので、退勤カードがあればすぐ追いついてこれただろう。

今はまだ僕の1人宿舎の場所を知られていないからいいけど、宿舎までついてこられて、朝から晩まで入れ!入れ!入れ!なんて言われたら迷惑すぎて、一日中ストレスを抱えることになる。僕はため息を吐いて急いで宿舎に戻っていった。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

皆さん体調にお気をつけて。

ではまた。。

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