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『或る小説的思想集』

『全てを敵に回した男の場合、の思想』

『全てを敵に回した男の場合、の思想』



此処に、或る一人の男がいる。この男は、物事の分別が付かず、終始、慇懃無礼で、全てを敵に回した男である。



男はしかし、全てを敵に回すことが、本望ではなかった。ただ、形として、そういう状況になってしまったのである。



男は、叫ぼうにも、叫ぶ当てがなかったので、只管、芸術に打ち込んだのだった。



ただ、全てを敵に回すことで、分かったこともあった訳で、人は一人では生きては行けないという思想が生まれた。



この男は、解離を嫌ったので、物事を終始、現象として克明にとらえていたそうである。



全てを敵に回した男の最後は、辞書にも載っていないが、そういう男が作り上げる思想もあるだろうと思った。結局その後、どうなったのかは、知る人も居ないそうである。

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