12ヶ月と神々
1.庭火の月、椿の月
番神:閂神エイグル
酒に酔い過ぎた閂神のうっかりで死界の門が開け放たれる。
2.枯枝の月、蕗の月
番神:死神ハヴェア(ハーフェーアー)
上のやつのせいで生物が大量に死に、死神は大忙し(だから、この月はあまり死なないようにしよう)。
3.新芽の月、桃の月
番神:運命神スクディ
新しい生命にはどのような才能が宿るのか。それは運命神のみぞ知る。
4.招宴の月、桜の月、歓待の月
番神:芸術神ヴィラーキィ
酒好きの芸術神は宴会が大好き。宴会をずっと見ていられるというので進んで4月の番神になった。
5.翠緑の月、菖蒲の月
番神:王神ゼイオス
宴会ばかりしている生物たちのケツをぶっ叩きに来た。王神は別に短気な神では無いが、この話のせいでいつも怒っていると思われがち。
6.清水の月、桔梗の月
番神:星神フリム
6月の夜空は星がよく見えるというだけで番神にさせられた。6月と星神はそれ以上の関係は特に無い。というか彼女は空の帳を上げ下げしているだけで星神というわけでもない。本当なら空神というべきだが世間では星神で通っている。不憫。
7.潮騒の月、槐の月
番神:雷神ゾア
暑がりな雷神はこの時期になると雨雲に隠れてゴロゴロする。地域によっては8月を雷神の月と呼び、7月を炎帝の月と呼ぶ。
8.陽炎の月、木槿の月
番神:炎帝オリバー
唯一、生物の身で番神の席を獲っている。炎帝は古代文明の王で、地表を統一し、全ての種族に言葉と魔力を与えたとされている。死後、太陽神を騙して太陽を手に入れたという逸話(日食が起こったのだろう)から8月の席を貰った。
9.晴嵐の月、韮の月、擬神の月
番神:なし(王神が片手間にやってたりする)
9月は特にやることがなくて暇なので、神々は代理を立てて地上に遊びに出かける。
10.収穫の月、萩の月
番神:豊穣神フロディ
豊穣神はよく食物を供えられるので太りがち。更に豊穣神のダイエットは地上に富をもたらすなんて言われてるから美味しそうな食物を供えられてますます太ってしまう。そのためかは分からないが彼女は贈物の神も兼任している。天上での苦労が忍ばれる。
11.紅葉の月、柊の月
番神:法神トリエル
地上では一年の統括を12月にやるが、神々は11月に行なう。この月だけ法神が王神の代わりに主神となり、王神の館にて他の全ての神が「神に値するか」審判される。このため、神々は11月(とついでに法神)を最も嫌う。
12.落葉の月、水仙の月、慶祥の月
番神:地母神ニーヨルド(あるいは著しい活躍をした神)
面倒事は前の月にやってあるのでお気楽。神々は地上を忘れて浮かれ騒ぐ。そして閂神が死界の門を開けてしまい……