光
泥沼に浸かって
もう抜け出せないと思ってた
私の躰を引き摺り込む、何か
力は強く私の四肢が捥げてしまったかのようで
だからこそ、それは尚更に眩しかった
私の心に直接刺さった光
か細げで、それなのに絶対消えない光
それは何故か絶対に離してはいけないと思った
人間を支えてくれる筈の神様は既に居なくて
そんな世界に産まれた私を初めて照らした光
神様なんて大層なものは良いから
こんな光が私にとって神様であって欲しいと思った
強く願った
言葉は祈りだと思ったから
その祈りが叶って欲しかったから
私は誰かの光になるには少し欠落的な人間だ
でも、いつかはこんな風に
誰かの光になりたい