ゆらりゆらりん、たまりのすけ。
ぼく、ストレスたまりのすけ、です。
女じゃないのに、すけとは、
これ、いかに?
いかに、いかに、の、不思議なり。
ぼく、ストレスたまりのすけ。
名前は、まだない。
嘘。
名前が、ストレスたまりのすけ。
顔が、まだない。
カラダも、まだない。
言葉だけが、ここにあって、
ゆらり、ゆらりん、浮かんでただよう。
心は、ある?
あるのかなぁ?
ないのかなぁ?
わからないのかなぁ?
それさえも、わからないみたい。
ぼく、だれ?
どうしたら、いいのかなぁ?
あかあさんから、
名前だけ、頂きました。
ありがたいことですよ。
かんしゃしております。
名前がなければ、
こんなこと考えることも
できなかったんだから。
でも、ストレスたまりのすけ、ひまです。
なんかほかに、やること、ないのかなぁ。
あかあさん、どこへいったの?
あかあさん、探しにいこうかな?
あったら、喜んでくれるかなぁ?
(おかあさん、ぼくですよ、ぼく。
(ストレスたまりのすけです。
(お久しぶりですねぇ、
(お元気でしたか?
(ぼくは、元気でしたよ、
(とは言っても、カラダもあたまもなく、
(心さえ、まだないみたいなんですがね?
あ、でも、ちがうか、
今こうして、おかあさんに会いたいなぁとか
考えているのが、ぼくなら、
ぼくって、ここにいて、
ここで考えているんだから、
ここにもう、心は、あるじゃないのかなぁ?
よくわかんない。
おかあさん、おかあさーん、おかあさ──ん。
どこに、いますか?
会いにいきますよー?
おかあさん、会ったら、
喜んでくれるかなぁ?
ぼく?
ぼくの名前は、ストレスたまりのすけ。
おかあさんにあって、
おかあさんに、喜んでもらうんだ。
くんくん。