5 ギルド
冒険者ギルドの位置はすでにマップで確認済みなので、ゆっくり町を観光することにした。
中世ヨ―ロッパ風の町並みで、人々の服装もなんとなくそこらへんの時代も物と思われます。ここは異世界だなっとますます実感してくる。
キョロキョロしていると、すれ違った人はみんなの視線がこっちに向いてるのを分かった。
(多分服装だろう、学生服だとこっちでは相当珍しいと思う、冒険者ギルドの後にまずこれをなんとかしないと)
注目されるのを落ち着かないので、早足で冒険者ギルドへ向かった。
町の殆どの建物は2階建てので、3階建ての冒険者ギルドは意外に目立つ。
中に入ると、先よりも一気に視線を感じた。冷や汗をかきながら、受付のようなところに向かった。幸いみんなすぐに興味が失せたみたいので、ホッとした。
「あの―」
「はい、いらっしゃいませ。冒険者ギルドへようこそ~」
(うわ―、すげ―美人)
受付をしてるのはモデルみたいな顔立ちの美人さん、しかも金髪巨乳。ここは重要、重要なので、もう一度言う。金髪巨乳最高~
っと、脱線しました。だって、人生初めての金髪巨乳に会ったんだ。ナダ―レさんも美人は美人だけど、筋肉だしね―。
(気を取り直しとこう、怪しまれないだろうかな)
「え―っと、登録したいので、どうすれば……」
「はい、初めてですね?では、ギルドカ―ドの申請費用として、一人1000ゼルニになります」
「えっ?金、要るの?」
「え?」
「え?」
まさか、お金がいるとは。でも、よく考える、無理もない話しだ。組織として、管理費用もあるし。
(どうしよう、お金持ったないって言えない。そうだ、あれだ!)
「あの―、これらは売れます?今持っているお金だと、ちょっと足りないみたいだけど……」
ポケットにいるスライムがドロップした四本の液体が入っている瓶をカウンタ―に出した。
「はい、もちろんいいですよ」
よかった、助かっ……
「って、ええええええええええええええええええええ!」
美人受付さんがなぜか思いっきり声を上げた。何もかも台無しだ。1階ホ―ルにいる全員が「何事か」ってこっちを見た。
「き、君。これエリクサ―だよね!あの伝説の。ていうか、君、登録もなしにダンジョンに入ったの?そして超レアと言われたレインボ―スライムに会ったの?」
受付さんが興奮気味で一気に質問がぶつけてきた。多分原因はあの虹色液体が入っている瓶思う。
周りの人達も「エリクサ―だと」ってざわつき始めた。これはかなりやばい空気だと感じた。エリクサ―の名前は俺でも聞いたことがある。ゲ―ムだと復活薬として有名な薬だ。もし本当にそうだとしたら、これはかなりやばいもんになるだろう。
「ちょっと、エリ―!あなたなんて事を!」
「あっ……」
受付さん、名前はエリ―らしい、の声で駆けつけた同僚が彼女を指摘した。そしてその彼女は自分がしたことを気づいて、顔が一気に真っ青になった。
「えい、静まれ!」
もはや収拾がつけないところで、2階から怒鳴り声がホ―ル全体に響いた。見ると、声の持ち主は全身筋肉の鎧でも着ているような白髪の老人だ。左目と全身に傷跡から、いかにも死線をくぐったことあるのように語った。
「ギ、ギルドマスタ―……」
どうやらこの老人はギルドマスタ―のようだ。雰囲気が半端じゃないのが頷ける。
「エリ―!対応室へ来い!」
「はい!」
ギルドマスタ―の声に、再び顔が真っ青になって、敬礼までするエリ―さんがちょっと微笑ましい。
「あと、笑ってないで、お前もだ」
そして、そのギルドマスタ―が次に俺を指した。
(えっ?俺も?)
ぎょっとした俺に、
「当たり前だろう、この騒ぎが誰のせいだと思う、早く来い!」
やっぱ俺もせい?まあ、確かにそうかもしれないけど、ちょっと納得しない俺がいる。
仕方なくエリ―に続き2階へ行く。
俺とエリ―さんが奥の部屋に入ったを確認すると、ギルドマスタ―は再びホ―ルに振り返って、
「分かると思うが、このことは墓まで持って行くように。もし誰かが漏らしたら、ギルド全体を敵に回したと思え!分かったか?お前ら」
「「「「「「「「「「はいっ!」」」」」」」」」」
今回もすこし少なめで