4 再会
ドロップの瓶を拾うと、中の液体をまじまじっと観察する。
とても綺麗な虹色の液体だ、どんなものは気になる。でもステ―タス画面は装備するものしか見れない。
「中身は気になる増すが、まずここから出て後考えするか」
今は安全かもしれんけど、いつモンスタ―が湧く可能性だってある。
マップを見る限り、モンスタ―が一番少ないル―トはかなりの距離あるみたいので、仕方なくそれを選んで、慎重に出口まで歩いてく。
この1階はかなり広いみたい、すでに一時間くらいを歩いたけれど、マップからの距離を見える、まだ半分でしかない。
途中3匹のモンスタ―に出会った、どれもスライムだったが、色は最初に会った虹色のやつじゃなくて、普通に赤色のスライムだ。もしかして、最初に会ったスライムはレア種かもしれない。そしてドロップしたのも虹色液体の瓶じゃなくて、スライム色と同じく赤色の液体だ。3本の中に2本の瓶がすこし他の1本色大きかったので、何の違いだろうか今の俺にはまったく分からない。
すこし歩くと、マップにル―トの先に4人と3匹のモンスタ―が戦っているのが分かった。覗くと俺が5階に会ったグル―プだった。俺と違って、まったく無駄の動きがなく、どれもきれいな一発でスライムを余裕で倒した。とっさに隠そうとしたけれど、どうやら先に向こうの方から俺に気づいたみたい。道はこの一本しかないので、仕方なく彼らに近づいた。
「やあ―、また会ったのね。君も出るのかい?」
俺が近くに寄ると、イケメンの方から声をかけた。隣のロ―ランは俺に気づくと相変わらずいらいらしてるが、他の人は割りと普通に接してくれた。
「はい、あなた達も、ですか?」
「そうだね―、今日のノルマも終わったし、目当てのスキル箱もあなたに先越されたしね」
「すみません」
やっぱりかなり気にしているようだな。悪いことしたかな。
「いや、別に君が悪いじゃないよ?ただね―、俺らはかなり高い金を出して、今回のスキル箱の残り時間を買ったけれど、まさか先に人がいるとは思わなかったからさ―。まあ、もともとこういうのは特に誰の物っというのは決めてないので、君のことも恨んでいないよ?だから、君もあんまり気にしなくていいぞ?っと、そういえば自己紹介もまだだね、オレの名はキ―ス、この『疾風』のリ―ダ―さ」
「あ、俺の名前は轟 刀矢。刀矢を呼んでいいので」
「分かった、トウヤだね。で、こっちの女はナダ―レ、こっちのロ―プ野郎はウィック、そんであそこにむすっとしているのがロ―ランでさ」
「よろしくね―」
「どうも」
「ちっ、わかっ―たよ。いつまでも気にするのもオレらしくもねぇし。おい、君も気にするな、いいな」
「あ、はい。よろしくお願いします」
とりあえずほっとした。みんないい人みたい。何より、このまま彼らについていくと、戦わず済む。ここまで何とか勝ったけれど、やはり戦うのがつらい、HPもかなり削られた。ステ―タスを確認すると残り16しかない。まあ、スライムが攻撃された時はなんか枕に投げられたみたいに、そんなに痛くないのが幸いだったが、それでも戦わないのが何よりだ。
キ―スさんに出口まで付いていくということを了承得た後、まずいくつの情報を知りたいと思い、様々な質問をした。その中に、
「やはり、冒険者ギルドはあったんだ」
「当たり前だろう、ていうか、そんなことも知らないでダンジョンに入ったの?そもそも一人でどうやって5階までに降りたのさ」
「確かに、それにトウヤの服も珍しいな―、防御力はまったく見えないし、武器はその短刀一本しか見当たらない……」
キ―スとナダ―レの疑問はもっともだ。俺自身も相手の立場だったらそう思うだろう。しかし、まさか自分は異世界の人~っていうのは言えないので、「あそこに倒れた以前の記憶はありません」ということにした。
「なるほど、もしかして誰かに襲われたかも知れん。まあ、生き残りゃ何でもいいさ、そのおかけでスキルもゲットだしね、ハハハ」
誤解させて申し訳ないが、そういうことにしとく。
途中で何度もスライムを会ったけど、全部キ―スさんたちのパ―ティがあっという間に片付けた。キ―スさんが言うには、彼らのパ―ティはDランクのようだ。当然スライムみたいなFランクモンスタ―はもはや彼らの敵ではない。
さらに気づいたことがあった。彼らが倒したスライムはドロップアイテムは極めて少ない。多分5匹に1匹があるかないかの確率だ。そしてせっかくのドロップアイテムは俺と同じ赤色の液体の瓶だけれど、瓶のサイズは俺より小さい。
あと、この世界のすべてのアイテムはドロップから出ることになってる。武器でも、生活用品でも、何より食べ物でもドロップする。
そしてドロップしたアイテムを冒険者ギルドで換金することができる。他の人と物々交換もできるが、誰もそんな不確定要素を利用する気はない。相手から奪うことができるが、奪ったアイテムはギルドカ―ドに表示される。ギルド側は奪う行為自体は咎めない代わりに、換金はできない。自分で使うか、闇市場で換金するしかない。
「ギルドカ―ド?」
「そっか、覚えていないもんね。ほら、これだ。」
キ―スさんは銀製のタグネックレスを俺に見せた。なんかアメリカ軍人のドッグタグみたい。
「これはな、所謂身分証明書みたいなもんだ、個人全ての情報は中に書いている。だからここから出たら、お前もまずこれを作り直しとけよ。後、もしダンジョンにこれが見つかったら、多分誰が死んで残したんだろうので、冒険者ギルドに持っとけば、それなりに報酬も出るぞ」
「なるほど、ありがとうございます」
なんかますますドッグタグみたい。
そうだ、あれも聞いてみるか!
「あの―、みんなに一人聞きたいことがあるんだけど、どうして誰も1階の箱は開けないでしょう?」
なぜかそれを聞くと、4人が同時に「えっ?」って顔で振り向いた。
「ハハハ、お前、あれを開けたのか?まぁ、覚えてないもん、仕方ないか―」
キ―スさんは笑いながら、丁寧にダンジョンの仕組みが教えてくれた。
ダンジョンでは、1階、10階、20階などの階層には装備箱で、5階、15階、25階などの階層にはスキル箱が出る。
そして深ければ深いほど次の箱が出るまでの時間が長い。5階になると凡そ半年。
さらに、出る場所はランダムで、見つかることが難しいが、よほどのない限り外れはない……
そう、たった一つ除いて。1階の宝箱には装備外のものも出る。それか殆どごみらしい。たまに出た装備も鉄くずの物なので、鍛冶屋で売っているのほうがよほど使える。なので、誰も開けたがらない。
「で、お前は何か出たんだ?」
「これですが……」
ポケットに仕舞っている短剣を見せると、かなり驚いたが、それほど珍しいものじゃないっと言われた。
「多分あの宝箱では一番当たりだろうけど、誰も自分の命を運便りの武器に預からない。物好きは欲しいけど、それまでだ。多少は売れるだろう」
ごもっともだ。誰も命が惜しい。運便りな不確定要素に命を懸けるのはよほどの命知らず。
でも、俺はすでにこいつのおかけで命が救われた。当分はこいつを使用しようと思う。
「っと、そろそろ出口だな」
マップで確認すると、確かに出口まであと少しだ。さすがDランクというところだろう。
「よし、今日は終わりっと」
出口から出ると、一気に賑やかになってきた。とにかく人がいっぱいだ。
「いろいろ教えていただきありがとうございました」
「気にするな、これは何かの縁だ。あっ、そうだ。冒険者ギルドはこの通りに行けば、一番大きい建物がある、すぐ分かるだろう。俺たちは寄るところがあるから、これで分かれた。今後機会があれば、また会う」
「はい」
やはりキ―スさんはかなりいい人だ。もう一度礼を言うと、みんなと分かれた。
さ―って、冒険者ギルドへ行きますか。
ローランさんはまさかのツンデレ。でも男のツンデレは微妙かな