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プラネットリライト  作者: 真っしろサマー
2/10

2 異世界来訪

 「うっ……………………」

 全身が痛い、めちゃくちゃ痛い。

 「確かに俺はトラックに……」

 (そうだ、俺は確かに死んだはずだ。でも、体は動ける?なぜだ?)

 「ここは?」

 病院ではない?死んでないのに?

 周りを見渡してみて、なんか洞窟っぽいのところだ。

 「これは何だ?」

 そして、目の前に箱っぽいのがあった。

 よく見ると、ゲ―ム中の宝箱にそっくりだった。

 俺はオタクというやつではないけれど、ゲ―ムくらいは普通にやるし、ラノベも読む。

 (まさか最近流行っている異世界転生というやつ?)

 でも、俺は神様とか会った覚えはないぞ?こういう場合は普通チ―トスキルとか貰えるもんじゃないの?

 「っていうか、この箱開けてもいいの?まさかモンスタ―とか出るんじゃないだろうな」

 そもそも俺は何でこうも落ち着いていられるって?

 それは、慌ててもしょうもないのさ!

 それに、体が痛いので、できれば最低限の動きで済ませたい。

 「えぃ―!鬼が出るか仏がでるか、神のみ知るぞ!」

 場合によっては鬼や仏じゃなくて、モンスタ―が出るかもしれん。

 笑えないけど。

 《スキル『マップ』を獲得しました》

 (ん?なんか声が聞こえた。

 しかもスキルだと?でもなぜ『マップ』なんだ?『マップ』はスキルなの?)

 もう一度箱の中身を確認したが、中は空っぽだった。


 っと、その時にだった。

 「何で人がいるんだよ!しかも、スキル箱は開けられたじゃねぇかよ!あの門番さっき俺らが今日で最初って言ってなかったっけ?」

 後ろに誰がの声がした。そこには男女4人グル―プだった。

 声を上げたのは見るに硬そうな鎧を着ている男だ。その時には今まで見たことないイケメンに、重要な部分だけを守って、ほかは全部裸のような女の人。その後ろにはロ―プを着ている、顔はあんまり見えない、多分男性と思う。

 「おい、お前!どうしてそこにいるんだ」

 「さ―?」

 そんなの俺が知りたいよ。気がついたら、ここにいたし。

 「さ―って、馬鹿にしてるのか?くそ、次のスキル箱はまた半年を待たなきゃいけねぇかよ」

 「まあまあ、開けたなら仕方ないでしょう?ロ―ラン、後でオレが奢ってやるから、とりあえず、今日のノルマを完成しないと」

 イケメン仲間があのロ―ランという人を慰めている。よほど俺がこの宝箱を開けたのが不満のようだ。

 でも、やっと会えた人なのだ。これをチャンスに、

 「あの―……」

 っと、声をかけてみたけれど。

 「あ―ん?」

 そのロ―ランという人がめっちゃ睨んできた。

 こわっ!めちゃくちゃ怖い。

 「まあまあ、そう怒るなよ、ロ―ラン。って、どうしたの?君」

 っと、女性は苦笑いながら俺の方へ向いた。正直、あんまり露出が多いので、目のやり場がやばい。

 「えっと、ここはどこですか?」

 「「「えっ?!」」」

 「てめぇ―!やっぱりふざけているだな!」

 「ごめんなさい!」

 土下座して謝った。

 ですよね~、普通ふざけていると思われるよな。

 でもさ~、俺、異世界人だし。分かるわけないでしょう?

 あ、これ、言っちゃまずい?

 「くっそ、何でこんなやつにっ!」

 「もう、いいでしょう?それに、君。あんまりそういう冗談をうちのロ―ランをからかわないように、命を欲しけりゃね。特にこんなダンジョンのところじゃ、いつ、誰か死んでも、不思議じゃないのさ。分かるよ、ね?じゃ」

 俺は女性の言葉に、まるで蛇に睨まれたカエルのように、冷え汗をかきながら、頷くしかなかった。

 だって、仕方なかっただろう!

 すっこく怖かった。

 女って怖いってよく聞くけど。まさかそこまでとは。

 幼馴染の香奈はどれほど優しくしてくれたのを今更分かる。

 そういえば、香奈はあの後どうしているだろう?元気でやっているといいな。


 4人は俺に釘を刺した後、そのまま洞窟から出ていた。

 結局何も聞けなかった。

 あ、一つだけ分かった。ここはダンジョンというところだ。

 さっき女性の方が言ってたはず。

 「さって、これからはどうしますかな―」

 とりあえず、身の確認をしてみました。

 「というものの、学生服以外何もないな―。そうだ!自分の能力を確認しないと!」

 そういえばどうやって確認すればいいんだろう?

 確か、アニメなどでは、

 「ステ―タス」

 ……

 何も出ない……

 あれ?普通そういうもんじゃないのか?

 でも、違ったとしたら、他に思いつくものは……

 「ウィンドウ!」

 ……

 「状態確認!」

 ……

 「開け、ゴマ!」

 ……

 ……

 ……

 うわ―、厨二病過ぎで超恥ずかしい。もし、ここに他の人がいるとしたら。絶対変に思われるだろう。

 とりあえず、もう一度周囲を確認したが、人がいなくてよかった。まじでよかった。

 でも、やっぱり何も出ない、なぜだろう?

 っと、視線を落として、右手の裏を見ると、変な紋章がついていたのを気づいた。

 「えっ?これは何だ?うわぁ―――」

 その紋章が触ると、突然紋章からウィンドウ画面のようなものが飛び出した。

 そして、画面にはいろんな文字が書いている。

 「俺の名前……ってことは、これがステ―タス?」


 【名前】 轟 刀矢

 【年齢】 17歳

 【Lv】  1

 【HP】  38

 【MP】  12

 【攻撃】  14

 【防御】  10

 【魔力】  6

 【精神】  20

 【速度】  16


 【スキル】 マップ

 【称号】  異世界の来訪者 運を司る者

 【装備】  学生服

 異世界の服、防御力はまったくないが、鑑賞用なら少々。

 ロ―ファ―

 革靴の一種。異世界の物なので、あんまり役に立たない。

 

 強いのか、弱いのかは全然分からないが、この数値はチ―トじゃないだけは確かだ。

 後先ほどのマップというものはやはりスキルだった。

 そして気になるのはやはり称号のところだ。『異世界の来訪者』は分かるとして、『運を司る者』は何だろう?

 前世を言っていいかはわからないけれど、悪運がそのまま受け継いだということなのか?

 それはいやだな。せっかく異世界へ来たんだから。運勢も少し良くなって欲しいよ。割と結構まじでお願いします、会ったことない神様!


あんまりチートにしたくないけど、マップってやっぱ結構チート?

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