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廃棄世界物語  作者: 猫弾正
☆ティアマット1年目 その3 ギーネ ティアマットの地で戦うですぞ 前篇
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04 NE NUNTIUM NECARE

 メモを片手に訪れた住所は、空き部屋だった。

「引っ越したよ」

 アパートの管理人は、無愛想にそう告げた。

「え?何処に引っ越したか、分かる?」

 アーネイに訊ねられた管理人は、迷惑そうに眉を顰めつつ、建物を振り返った。

「さあねえ?半年くらい前まで安い部屋に泊まっていたけど。

 壁外区画の方に部屋を借りるとか、言ってたかなぁ」

 記憶を探るように言葉を紡ぎながら、管理人はひねたような嫌な口調でギーネたちをじろじろと眺めると嘲るような卑しい笑みを口元に浮かべた。

「幾ら安くても、壁の外に住むようになったら人間おしまいだね。

 まあ、このご時勢。女一人で子供を三人も抱えていたら、無理もないかねえ」

 

「どうしましょうか……これ」

 市内の雑踏を歩きながら、銀のロケットを眺めたアーネイの傍らで、ギーネは面倒くさそうに生欠伸をしていた。

「むう……体調がよくないのだ」

 どこかぼんやりとした様子の亡命貴族は、銀色の髪を弄って呟いていた。

「預けるのが正解かも知れませんぞ。アーネイ。

 当の本人が帰宅しなければ、向こうの身内がギルドに問い合わせに来る訳ですし」

 

 ギーネの提案を聞いたアーネイは、ロケットの蓋を開けてみた。

 家族だろうか。女性が三人の幼い子供を抱きかかえて微笑んでいる写真が飾られていた。

「……きっと大切なものでしょう。出来るなら手ずから届けてやりたい」

 自己満足の類だな。思いつつ、アーネイは骨を折ってもいいと考えていた。

 ティアマットでは、民度に関して色々と信じがたいことを見聞きさせられる。

 ハンター協会の職員に託しても届くかどうか分からない。

 さらに言えば、悪意がなくとも手違いで紛失する可能性も高かった。

 

「アーネイは時折、妙に人が良くなります」

 物好きな。思いつつ、ギーネは家臣に付き合う心算である。

 ぼやいたギーネは、首を振ってから忠告した。

「分かっているとは思いますが、相手が感謝するとは限りません。

 人というものは結構、勝手な生き物ですから、悪い知らせをもたらした使者に八つ当たりすることもあります」

 

 我が侭勝手なギーネであるが、意外と人情の機微に通じていたりする。

 対してアーネイは、主君にとっての敵味方を最重要の判断基準に据えている為、ギーネに害が及び兼ねないと判断した時は、自身の好悪と関係なく、冷酷な行動を取ることもあった。

 

 普段は善良な人間でも、追い詰められた時にはとんでもなく利己的な振る舞いをすることもあれば、悪辣な行為をなしながらも、身内などには極めて優しい顔を見せる人物も珍しくない。

 理性では分かっていても、感情が追いつかないで馬鹿な行動をしてしまうこともある。

 どちらが本当で、どちらが嘘という訳でもなく、人は本来、人格に複数の要素を持っている生き物なのだろう。

 感情も、理性も、人格を構成するのに欠かせない要素なのだとギーネは思っている。

 

 とはいえ、今のギーネは、なにやら気力が枯渇気味であった。

 乗り気な家臣の手前、口には出さないものの、どうにも面倒くさいお使いです。などと思っている。

 これで赤の他人に八つ当たりされでもしたら、割に合わないです。

 まあ、アーネイが望んでいるなら、たまには骨を折ってもいいでしょう。

 思いつつも、ギーネは思いつきを口にした。

「では、心当たりのありそうな他のハンターに聞いて見ますか?」

 

「顔の広そうな知己というと……セシルに聞いてみますか?」

 アーネイが知人のうちで一番顔の広そうなハンターの名を上げると、ギーネは予想に反してやや嫌そうな反応を示した。

「まだ、ちょっと気まずいです」

 先ほど、奴隷商人による拉致事件を解決する過程で、心ならずにしてもセシルはギーネの手柄を掻っ攫った形になっていた。

 以来、二人の間には多少のわだかまりが残っている。

 いずれ時間が経てば解消される類にしても、今はまだ顔を合わせるのは気まずかった。

「……普段は馴れ馴れしい癖、変なところで気弱ですね」

 言われても、ギーネは首を横に振っている。

 どうにも、今はセシルとは会いたくないらしい。

「では、他の知り合い……シャルたちは知らんだろうし、後はハンスくらいですね」

 ギーネたちがティアマットにやってきたばかりの頃、世話になった相手にメアリーとサビーネという帝國人の移民母子がいるが、ハンスはその庇護者兼同居人であった。

 同じ町に住む同郷の出ということもあって、今も月一で手土産を持って訪問する程度には交流をしている。

「そう言えば、ハンスはハンターをしていた時期がありましたね。

 とは言え、知ってるだろうか?人付き合いの悪そうな男でした」

「ん。では、ギイ爺さんに聞いてみますか?丁度、そこにいますし」

 アーネイの視線の先を追ってみれば、ギルド正面入り口に面した大通りの飲み屋の屋台に、ギイ爺さんの小柄だが逞しい背中が座っているのが目に入った。


 古顔のハンターであるギイ爺さんとギーネたちは挨拶を交わす程度の知己で、世間話やハンターの噂を話すことはあっても特に親しい訳でもなかった。

「……いい具合に酔っ払ってます。

 相手にしてくれるか分かりませんし、知っているとも限りませんが、訊ねるだけ訊ねてみますか」

 

 ギーネたちが近づいていくと、気づいたギイ爺さんが据わった目つきで怪訝そうに眺めてきた。

 爺さんの隣に座って一緒に飲んでいた男が一瞥くれてきたが、軽く会釈した後、アーネイは爺さんに対して事情を説明しながらロケットを見せた。

「……マゴーネだと」

 ギイ爺さんは、町でも古参のハンターである。

 打てば響くように求めた答えを知っていた。

 苦い口調で呟いた爺さんは、いくばくか酔いが醒めたような表情でつるりと頬を撫でた。

「こう目じりのパッチリしたやや年増の美人でした。

 姓も教えてもらってませんが。知り合いですか?顔が広いですね」

「……知り合いって程じゃねえ。時々、話す程度の仲だ」

 ロケットを見せると、爺さんは肯いた。

「そうか。死んだのか。あの洟垂れ小娘め」

 目じりに涙が光ったのを見て、ギーネとアーネイは顔を見合わせた。

 どうやら爺さんにとっては、小娘の頃から見知った相手だったらしい。

 

「マギーなら、俺の知りあいだ」

 一緒に飲んでいた男が、重たい口調で言葉を掛けてきた。

 横合いには、熊めいた生き物の毛皮の帽子が置かれている。

「あ、あの牙一族のコスプ……いえ、なんでもない」

 厳しく口元を引き結んだ男は、知人を失くした激情に耐えるように頬を痙攣させている。

 余計なことを言いそうになったギーネだが、辛うじて口をチャックした。

「あの一画にも詳しい……良ければ案内してやるよ」

 言って立ち上がった毛皮の男が、意外と若いことにアーネイは気づいた。

 

「それでは道案内をお願いします。ミスター……」

 アーネイが見つめると、青年は名乗った。

「レオだ。レオと呼んでくれ」

「……レオ君ですか」

 獅子のような鬣にも見える。舌の上に名前を載せて吟味するように呟いてから、アーネイも自己紹介を行う。

 胸に手を当てると「私はアーネイ・フェリクスと申します」

 優美に腰を折って、主君を紹介する。

「この方は、我が主君のギーネ・アルテミス」

 帝国式の儀礼では、主君の名を先に紹介するほうが礼儀に適っているが、公の場でもなければ、貴族でも結構いい加減であった。

 ギーネが肯いた。

「よろしく」

 レオが聞きなれない言葉に、軽く眉を上げた。

「主君?」

「ええ。帝國士爵ですが、次期侯爵でもあります」

 アーネイは歩きながら説明する。

 レオの酔いは軽いようで、しっかりとした足取りで付いて来ている。

「帝國……アルトリウスか?今、内戦で大変なことになっていると聞いたが」

 口調からすると、貴族派が悪とも、共和派が善とも決め付けていない様子である。

「内戦で領地が反乱軍に占領されたので、ティアマットにやってきました」

 アーネイが端的に事情で説明すると、レオは苦笑した。

「大した女だな。あんた」

「それ、褒めてます?大変だったんですよ」

 

 列強の支援を受けた共和派の宣伝活動によって、アルトリウスの帝國貴族派は国内外で悪魔の如き喧伝をされていた。

 その宣伝戦は、アルトリウス最大の仮想敵国であるリガルテ共和国の広告会社と、長期間掛けて帝國のマスコミ及び教育機関に浸透した共和派工作員が、恐らく共和国情報局の指示によって巧みに連動して仕掛けてきたもので、かなりの高い説得力を有していた。

 内乱発生当初は、アルトリウス帝國内でさえ五人に一人が報道を通じたプロパガンダを疑わずに信じてしまう有様であったほどである。

 

 共和派の宣伝と貴族派の報道内容が矛盾している場合、疑って調べてみる人物はよくて半数ほどであった。

 先にインプットされた方を正しいと思い込むのが残りの半分のさらに5割で、後から入力したほうに脳味噌が更新される人物が3割。取り合えず判断を保留するのが2割。

 市民に対して9年間、国民に対しては12年間の義務教育が存在しているアルトリウス帝國ですらそんな状態で、革命軍の宣伝が一方的に流される近隣諸国の場合、押して知るべきであった。

 

「悪評が故意に流され続けた場合、繰り返し言い返して相対化しない限り、世の中の半数は先に言い出した者の言い分を鵜呑みにするのですぞ」と帝國防諜機関の無策に憤っていたギーネだったが、カウンターの為のラジオやテレビ番組を用意し始めたところで、内乱勃発の初っ端で狙ったように領地を落とされてしまった為、有効な手も打てずに逃げ出す羽目に陥ってしまった。

 だが、もしも、ギーネ・アルテミスにあと一年。いや、半年の猶予が与えられていたら。

 内戦は今と全く違った様相を見せているのではないか。

 アーネイは時々、過去を振り返ってはそんな夢想を膨らませたりもするが、これは主君を些か過大評価しているかも知れない。

 

 

 レオの道案内に従って進む途中、鉄道の高架橋の手前で数人の町の自警団員たちが検問を行っていた。

「……検問ですか。町中で?」

 アーネイが言うと、ギーネも不思議そうに呟いた。

「普通、やるなら防壁で行うのではないのか?意味が分かりません」

「いや、この先の防壁は崩れていてな。其処から外町へと繋がっているのさ」

 何故か、千鳥足で同行してきたギイ爺さんが説明してくれた。

 ふらふらした足取りが覚束ない爺さんだが、口調はしっかりしていて、手振りをまじえながら説明してくれる。

「昔、大型の変異生物が襲撃してきた時の名残でな。

 いざという時は、此処の高架橋を防壁代わりに敵の侵入を食い止める手筈になっている」

「へえ」

 堤防にも似たコンクリート製の高架橋を見上げてみると、ライフルを構えた自警団員が佇んでいるのに気づいた。

 高架橋のトンネルに近づいてみると、検問を行っている人員は二つに分かれている。

 町の中心側に立つ数人の自警団員は、粗末なりにも青の制服を着込み、古びたライフルを構えているが、防壁側に近い検問のグループは、てんでばらばらな格好をしている。

 武装もバットや鉄パイプを携え、今にも壊れそうな錆びた拳銃を腰から吊るしていた。

 

 多人数、或いは武装している者たちのみ呼び止められ、名前と目的を聞かれて、大概が其の侭、通過を許可されている。

 検問の自警団員たちは、近づいてくるギーネたちの身なりを一瞥したのみで声も掛けてこなかった。

 なんら咎められることなく検問を通り過ぎようとした時、防壁側に近いグループの一人がまじまじと顔を見つめて、

「レオ……じゃねえか。久しぶりだな」

 自警団員に呼びかけられたレオが立ち止まった。

「古巣に戻ってきたのか。ハンター稼業に付いてると聞いたが……」

 無言で椅子に座っておざなりな検問を行っているグループへと歩み寄っていったレオは、奇妙に感情の抜け落ちた表情で、口元に笑みを形作った。

「馴染みの顔を見に来ただけだ。また直ぐに町を出るさ」

「そうか。まあ、その方がいいだろうな。折角、出れたんだ」

 口ごもったような言い方で吐き捨てた自警団員は、行けと言いたげに腕を振った。

 レオは無言で踵を返し、ギーネとアーネイはその背中を無言で追った。

 

 高架橋を潜った瞬間、あからさまに空気が変わった。

 時折、それとない観察や警戒の眼差しを向けられるのを感じた。

 見慣れぬ人間を警戒している。つまり治安はあまり良くないのだな。

 荒んだ雰囲気。身の危険を感じるほどではないが、警戒感に背筋が泡立つ感覚を覚えた。

「……気のせいか。なんか荒んだ雰囲気がします。

 他の壁外居留区も雑然としていたけど、此処まで警戒はされなかった」

「いい勘をしてるな、アルテミスさん。外れじゃあないさ」とレオ。

「壁外とは言え、町にこんな一画があったとは……」

 ギーネの盾になれる位置を維持しながら、アーネイは低く呟いた。

 

 レオやギーネ、アーネイは、変異生物の皮革や強化プラスチックの板を縫い付けた分厚い布服を着込んでいる。

 質素な身なりに古びたベレー帽のギイ爺さんは、金目のものなど持っていそうにない。

 だからだろうか。伺うような視線を投げかけてくる者がいても、ちょっかいは出されなかった。

 

 それなりの稼ぎがある下位ハンターが好む戦闘服の状態の良さから、レオを上客と見当をつけたのか。

 途中、三階建て安アパート裏手にある階段に座り込んでいた少女たちのうちから、髪の毛にビーズやビー玉を縫いこんで、どぎつい化粧をしている十三、四歳くらいの少女が、媚びた笑顔を浮かべてレオに歩み寄ってきた。

「よう、エルミナ」

「レオ!レオなの!」

 親しげな声を掛ける青年に気づく。途端に変わった髪形の少女は年相応の子供の表情となって叫んだ。

「この街区の出身なんですか?レオ」

「……まあな。暫く過ごしたことがある」

 触れられたくないのか。アーネイの疑問に言葉を濁したレオは、嬉しそうなエルミナの頭を優しく撫でながら苦く微笑んだ。

 

「ミーナ。マギーの家を知ってるか?」とレオ。

「リサのところだよね、知ってるよ。マギーさんに用なの?」

「ああ」

 屈託のない顔で子猫のように纏わり付きながら、しかし、エルミナはレオに濡れた瞳を向けていた。

「そのお姉さんたちは?もしかしてレオの仲間?」

「いや、さっき、出会ったばかりさ。マギーの家への道案内をしているだけだ」

 返す眼差しで、ギーネとアーネイに不審そうな牽制を含んだ棘のある眼差しを送ってくる。

 時折、レオに向ける年相応の無邪気な笑顔は、どうにも毒々しい厚化粧とは不釣合いに思えてアーネイには痛々しく見えた。

 しかし、同情を見せたら反発を買うだけだろうと何となく感じとっていた。

 

 生きている世界の過酷さが、精神的な成熟を早めたのか。

 一部の帝國人であれば、悪くもない目に銀の六芒星を書いた漆黒の眼帯をつけて「神々に封印された瞳が疼いている。そう、刻が来たのね」とか、さもなくば左手に包帯を巻いて「クッ、鎮まれ、俺の左腕」とかほざいて遊んでいるような年齢で、エルミナは既に女のようだった。

 

 アーネイの視線の先、エルミナはレオの腕に抱きついていた。

「えっとEエリアの3番通りだよ。案内しようか?」

 エルミナが提案してきた。戸惑うレオの顔を、断られるのを恐れるように伺い見ている。

「いいのか?商売のほうは……」

 レオが言うと、エルミナは首を振った。

「いいんだ。どうせ、しみったれの農民やしけた行商人しか来ないもん」

「そうか。後で小遣いやるよ」

 レオの言葉に一瞬だけ傷ついたような表情を浮かべた後、エルミナは憤慨したように強い口調となる。

「受け取れないよ。友達だから、案内するのに」

「そうか。有り難うな」

 二人は如何な関係なのだろうか。

 謝罪されると一転、エルミナは上機嫌でレオの太い腕に抱きかかりながら歩き出した。

「えへへ」

 

 エルミナの案内で歩き出した三人だが、年端もいかない売春婦は薄汚れた路地裏へと踏み込んでいった。

 狭く薄暗い路地には、化学物質とコカインのカスを混合させた合成麻薬の甘い悪臭が漂っている。

 街路の途中、薄暗いくねった路地を通りがかった時、半ば開いた横合いの扉の向こう側で何かが蠢いているのに気づいて、アーネイは一瞥した。

 肥満した男が痩せた裸の少年少女と発情しきった犬を並べている。

 視線に気づいた男は、見せ付けるようにしながら恍惚とした笑顔を浮かべた。

 激しい銃撃に晒される状況でも、粘り強く戦い続けることの出来るアーネイをして、その醜悪な光景は顔を逸らさせるに足りた。

 足を速めながら冷静さを欠いたことを自覚して、アーネイは嫌悪感に唇を噛んだ。

 子供が絡むと、どうにも駄目だった。

 目にした光景を一瞬でも早く忘れたいと一瞬だけ強く目を閉じると、ギーネが家臣の様子に気づいたのか。手を伸ばして、力強く握ってきた。

 自覚した弱さに苛立ちながらも、今は主君の気持ちを有り難く思って掌を握り返した。

 

 スラムでは日常茶飯事の光景に動揺したアーネイに気づいて、エルミナは侮るように鼻を鳴らした。

「……そんなんで、よくハンターなんか」

 囁くような小声ではあったが、ギーネの耳には届いた。

「むう、この小娘め」

 反乱軍将兵から逃げ回っていた時期にも、最後まで守り抜いてくれた股肱の臣を侮辱され、亡命貴族の頬が怒りに痙攣した。

 ギーネの険悪な眼差しに、エルミナは脅えたようにレオの前に隠れ、

「餓鬼の戯言だあ……相手にすんな」

 取り成すようなギイ爺さんの言葉に、面白くもなさそうに亡命貴族は舌打ちした。


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