表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
廃棄世界物語  作者: 猫弾正
ハンター日誌 ライオット
101/117

labyrinth 迷宮

今回で百話を突破しました。

応援してくれた皆のおかげです。ありがとう。ありがとう。

感想が作者の力になるんやね



 遠くゾンビのうめき声が響いてきたが、キースは動じなかった。かなり離れている。現状の移動速度なら追いつかれることはないだろうと判断する。四方を警戒しつつの雷鳴党の移動速度は現状、決して速足とは言えないが、よろめき歩くゾンビの足に比べれば、健康な人間の足は用心しながらでもずっと速度に優っている。


 だが、死者たちは疲れを知らない。一端、生者の匂いを嗅ぎつければ、休むことなく追跡してくる場合もある。

 ゾンビの行動には、大別して縄張り型と徘徊型があって、前者は決まった領域に留まり続け、出会った生者を襲う事はあっても、基本、縄張りから出ることは滅多にない。

 対する徘徊型は行く当てもなくさ迷い歩き、時にとんでもない場所で遭遇することがある。

 他に追跡型や人の居留地などに集団で押し寄せる集合型もいて、縄張り型や徘徊型も、人間の発見や戦闘など何らかの刺激が理由で後二つに変化する場合がある。厄介なことにスイッチが入る法則もメカニズムも分かっていない。もしかしたら、留まっている中に最初から追跡型も含まれていて、人の発見を境に他のゾンビを誘引して動性に転じるのかも知れない。


 接近してくるようなら片づけておくべきか。今は単独でも追いかけてくる数が増えれば万が一、袋小路に陥ったり、前方で怪物と遭遇した時に思わぬ危険を招く恐れもある。が、ゾンビがそれ以上、近づいてくる気配はなく、不規則に歩き回っているのだろう。呻きは徐々に遠ざかっていった。


 今のところ、キースたちが懸念していた一階からの追跡もなさそうだった。ゾンビも閉所で大群となれば、動くことで足音や震動と言った気配を発するようになる。それが殆ど感じられない。理由は分からないがゾンビの大群は、地上一階に踏みとどまっていると見ていいだろう。


 ほっと息をついたキースだが、それでも足を動かす速度は緩めなかった。

 安全な今のうちに出来るだけ距離を稼いでおきたい。なにしろ『ホテル・ユニヴァース』だ。状況が何時ひっくり返るか分からないし、それはそれとして聞いておきたいこともあった。

「……どんな連中だ?」

 周囲の柱の陰や車間の隙間に特に注意を払いながら、キースはモヒカンに声を掛けた。

「なにが?」

 モヒカンは質問が理解できないのか。怪訝そうに目を瞬いている。

「なにをしに来たのか、忘れたのか?此処にやってきたお目当ての連中のことだ」

 懐中電灯を持たモヒカンはぼんやりとした表情を浮かべており、始めは何に関して聞かれているのか理解できないようだった。

「おいおい、しっかりしてくれ。抗争では大暴れしたと聞いたぞ」

 苦笑したキースが盾を構えてない腕で、モヒカンの肩を軽く叩いた。

「まあ正直、今は後回しでもいい。取りあえずは生きて帰るのが優先だ」 

 それから真面目な表情を浮かべると、真剣な声音でモヒカンに語り掛けた。

「とはいえ、連中のことを知りたい。聞かせてくれ。お前さんの知ってることだけでいい。

 俺たちが追いかけている。俺たちに罠を仕掛けた奴らはどんな連中なんだ」

「……罠」

 言葉を繰り返したモヒカンの目にようやく理解の光が浮かび上がってきた。

「やり合った場に、お前もいたんだろ?」

 キースの言葉に、陰鬱な雰囲気を纏って黙り込んだモヒカンが、なにかを言いかけてまた口を閉じた。

 まるで過去の罪に怯える老人のようにモヒカンは眉間に深い皺を刻んでいた。

 空咳をするかのように幾度か苦しそうに息を刻んでから、ようやくぼそぼそと言葉を吐き出す。

「ただの馬鹿です……そん時はそう見えました。大人数を前にして最初から最後まで舐めた態度で」

 天井に視線を彷徨わせて、思い出すように一言一言を紡いでいく。

「……今、考えると異常な態度でした。あいつら、まるで怯えた様子を見せなかった。

 何時でも、こっちを始末できるみたいに」

「最初は舐め腐った訳だな。そして今は大きく見すぎてる」

 にやりと笑ったキースは、モヒカンを元気づけるようにもう一度軽く肩を叩いた。

「そうだろ?奴らが何時でも此方を始末できるなら、態々、廃墟に逃げ込む必要はない」


「で、アルトリウス人だったな。連中、どんなことを喋っていた?

 幾らかでも考え方を知れば、これから先、仕掛けている罠を予想できるかもしれない」

 キースがモヒカンに言葉を掛けていると、最後尾を守っていたガーニーが立ち止まった。

 背後を眺めながら手にしたカンテラを高く掲げて手の中で揺らしている。

「……どうした?」

「誰かが……なんでもない」

 アンリに尋ねられるも、ガーニーは不機嫌そうに吐き捨てる。

 柱と壁に生じる物陰や、点々と並んだ無骨なデザインの国産車の背後は死角となっている。

 カンテラの光に照らされて影が揺れていたが、何かが隠れていても分からないだろう。


 まるで睨むように険しい表情でガーニを見たキースだが、視線を転じると改めてモヒカンに話しかけた。

「なんでもいい……連中の言ったことを覚えてないか?」

「俺たちを卑怯者だとか……卑劣だとか、そんなことを……すみません。それくらいしか」

「いや、参考になった」

 キースが頷くと昏い瞳でモヒカンが見つめ返してきた。

 もしかすると、抗争の切っ掛けを生み出したことを後悔しているのかも知れない。


「こんなんが役に立つんですか?」

 モヒカンは、どうにも腑に落ちないようだ。

「立つかもしれんし、立たないかも知れん」

 不安そうなモヒカンだが、キースは気休めの言葉を掛ける気には成れなかった。

「まあ、もう死んでいるかも知れん。罠を仕掛けた後にな。或いは、罠もあれだけかもしれない」

 周囲を警戒しながら言葉を付け加えると、キースは其の儘、内面の思考に深く没頭した。

 望みは薄いだろうか?『ホテル・ユニヴァース』は想像以上に危険な場所だった。

 数日でも滞在するなど狂気の沙汰だった。到底、生き延びているともている考えにくい。

 多少の狡猾さなど、此れほどの地獄では役には立つまい。


 その後は、誰もが沈黙し、黙々と歩を進め続けた。

 張り詰めた空気と戦闘の連続に皆が疲労しているのだろう。

 体力だけではなく、思考もどこか混沌としているようで、考えがよく纏まらなかった。

 重い盾を背負っている。呼吸が乱れているのを自覚して、キースは地面に盾を捨てた。

「足を確保した方がいいからな」

 装備を捨てたことに驚いたのか、眼を見開いたモヒカンを前に、キースは懐からメモ帳を取り出した。 簡素に纏めた地図の書き写しのページを開くと、説明し始める。


「さて、俺たちは、北からホテルに入って、左に曲がった。つまり本棟地下の東側に降りたわけだ」

 簡単な見取り図にペンの先を当てて、覗き込んでくるモヒカンに説明する。

「此処から、西へと向かって昇る階段を探す。

 生きて帰った連中の話が法螺じゃなければ、西棟に通じている階段がある筈だ」

 モヒカンは真剣な表情で肯いた。


 幸いというべきか、一行は何事もなく闇に包まれた駐車場を進み続けることが出来た。

 遠目に気配や足音が揺らめき、存在の痕跡は残されているものの、ゾンビにも、変異獣にも勿論、廃墟民などにも遭遇することなく、一行は地図に記された手近なドアの幾つかや車の出入り口へと辿り着いていたが、其の儘すぐに脱出することは敵わなかった。


「駄目だ。シャッターが閉じてる」仲間たちから呻きが上がった。

 特に新参団員達には応えているようだ。

「開閉装置は?」

 車の出入りできる大型の出入り口には、上下開閉式の大型シャッターが設置されていて、電気機器や機械に強いアンリが調べていたが、降ろすスイッチが壊れているのか、動力が切れているのか。うんともすんとも言わない。

「見当たらないし、壊せそうもない」

 アンリが肩を竦めた。

 鉄格子形式のシャッターは、大型車の激突にも耐えられそうな頑丈な代物で、手持ちの器具では手の打ちようがないらしい。

「シャッター、上げられないか?」

「動かないな。ちょっと調べてみたいんだが」周囲に手動のハンドルがあるかも知れない、とアンリが提案してきて、キースも了解する。

「……ゾンビもすぐに追ってはこないだろう。とりあえず、調べてくれ。3名はアンリについていけ。残りは、この場で休憩」


 壁に寄り掛かったキースは、水筒を飲み込んでからおかしそうに肩を震わせる。

「ふん……なにを笑ってる?」

 と、キースのリラックスした態度を見とがめて、警戒に当たっていたガーニーは口を開いた。

「悪くない状況だ。ここまでは、仕入れた情報の通りだからさ」

「法螺話にムダ金を払った訳ではなさそうで、なによりだな」

 不敵に笑ったガーニーも、すぐに周囲への警戒へと戻った。

 二人のやり取りに、古参団員たちは、顔を見合わせて軽く頷いていた。


 古参団員たちに比べて、新参団員たちの空気はあからさまに重かった。

「あの……キースさん。……それじゃ反対側にあるあそこの出入り口は?上へ続くでかい階段が見えるんですけど」

 新参団員の一人。そばかすを残した若い娘が恐る恐ると言った様子で、すぐ近くに見える連絡通路の大きな出入り口を指さした。

 明かりは完全に死んでいるのだろう。

 ライトで照らした闇の彼方には、まるで地下の町のように店舗が連なっているのが見える。その奥に4列の大型エスカレーターが鎮座しているのが見えたが、キースは首を振った。

「ああ、あれは……変異獣の巣に繋がってみたいだな。前回の探索隊が仲間の命を落とした場所だ。迂闊に近づかないほうが……」

 キースが説明しかけたところで、ガーニーが鋭く警告の声を発した。

「しっ!静かにしろ!ちょっと待て!……おい、なんの音だ」

 まるで地の底から鳴り響いてくるような、獣の唸りにも、風の吹く音にも似た、長く響く重低音に休んでいた者たちまで立ち上がって周囲へと視線を走らせた。

 空気を不気味に震わせる重低音に、獣たちが呼応しているかのように変異獣の巣へと続いているエスカレーターの彼方の闇から遠吠えが響いてきた。

「おい。静かにしろ。聞こえない」

「……距離を取った方がよさそうだぞ」

「ねえ、隠れようよ。通り過ぎるかも」

 誰かの祈るような言葉も虚しく、扉の彼方から響いてくる気配はどんどんと強まってくる。

 足音は、一つや二つではない。無数の唸りや吠え声が狂乱しているかのように反響を伴ってわんわんと地下街のエスカレーターの上方から響き渡ってくる。

「……嘘」

 誰かが恐怖に喘ぎを漏らした。キースに質問してきた新参の隊員だったかもしれない。

 それが最初は、駆けてくる音だとは気づかなかった。

 かなり重たい足音。ラーカーではない。もっと大きな怪物。

 太鼓のように地を揺らして、まるで狩りたてられているかのような勢いでエスカレーターから迫ってくる圧迫感。

「隠れてやり過ごすか?」

流石のガーニーが一瞬、顔を強張らせながらそれでも即断した。

「いや……逃げるぞ!走れ!」


 雷鳴党員たちは、一斉に走り出した。荷物を放り出した者もいる。

 全員が死に物狂いで暗闇の中を駆けだしていた。

 振り返らずに全力疾走を開始して、二十秒か、三十秒ほどだろうか。

 間違いなく地下駐車場内に侵入してきた獣たちの幾重に連なった重い咆哮が背を震わせた。

「バイター(噛みつき獣)だ!」

 誰かが叫んだ。

 キースも、よく知っている。灰色の肉体を持つハイエナに似た狡猾な人面獣。

 誰かが恐怖に上ずった悲鳴を上げた。その危険度は、ラーカーやウォーカーなどとは比較にならない。

 十数匹はいるだろう。いや、それ以上かも知れない。まるで黒い津波のような勢いで、見る見るうちに迫ってくる。

 諦めたのか。立ち止まった誰かの喘ぐような、絶望的な呻きが耳に入った。


 背後を振り返る。階段を駆け抜けてきた漆黒の獣の群れが、其の儘、雷鳴党員たちを追うように地面を駆けてくる姿が映った。誰かが恐怖に絶叫した。四足獣と人間では、勝負にならない。逃げ切るのは無理だ。


「振り切れない。迎え撃つぞ!」

 キースは叫んで、大振りのナイフを取り出した。

「糞ったれぇ!」

 隣りで誰かが叫んだ。


 発砲音、硝煙、悲鳴、咆哮、明滅する非常灯、そばかすの新参団員が突き倒された姿が見えた。闇の中で心臓の鼓動のように交錯する光と闇のモノクロームの世界。ガーニーの罵り声。煌めく刃物。涎に光る鋭い牙が迫る。噛みつき獣が飛び掛かってくる。キースは逞しい腕で防いだ。途方もない猛獣の体力で伸し掛かられる。腹にナイフを突き立てた。濃厚な血臭。咆哮がわんわんと響き渡った。懐中電灯の光が踊り、ランタンが割れて地面に炎が広がる。


バイターは意外と細身で、力は強いが体重は人間の男より軽い。それでも100ポンドは越えている体格を引き倒して、呻きながら身を起こすも横合いから別の噛みつき獣が飛びこんでくる。衝撃に突き倒された。もがいているところに喉元に臭い息と共に牙が迫り、必死で押し留めるが、朦朧とした意識の中、最後に見たのは、横合いからモヒカンが叫びつつ飛び込んでくる姿だった。だが、そのモヒカンも後ろから突き倒され、引っ掻かれて悲鳴を上げる。そして闇が静寂に包まれた。




 周囲は一面、暗闇のベールに包まれていた。

「おい、起きろ。寝てるんじゃない」

 一寸先も見えない闇の中、キースの声が響いた。

「う……ううむ」呻くような返答があった。

「……生きているか?」再びキースの声。

「なんとか」


 ごそごそと身動きする音がした。


「……少し待て。今、灯りをつける」

 ライターの明かりが灯された。

 ライターを片手に、血塗れで立っているキースと、駐車場の内壁に寄り掛かって呻いているモヒカンの姿が薄闇に浮かび上がる。

「ここら辺には、非常灯は死んでるようだ」

「……ほかの連中は」モヒカンが呻くように口に出したが。

「さてな」

 バイターに引っ掻かれたのか、キースの服が裂けていた。出血しているが、大きな血管は無事らしい。

 痛みに顔を顰めつつ、キースは見回した。

「ここは……どこだ?」

 言ってポケットに触れてから、毒づいた。

「糞っ、コンパスを無くした。いてえ」

 力なく座り込んだ。ため息をついた。

「地図もないな。

 メモはある。不幸中の幸いか。全部ではないが、概要は分かる」


 言ってから疲れたように目を閉じると、キースはまるで汚れでも拭うかのように二度、三度と執拗に己の顔を掌で拭った。

「糞ったれのバイターめ。それにしてもセシリアの奴がいればなぁ。

 あいつ一人でバイターの2、3匹は簡単に片づけてくれた」

 モヒカンが顔を上げた。「……セシリアって」


 上擦った声での問いかけに応えずに頭を振って、キースは疲れを吐き出すように大きくため息を漏らした。

「……誰か分からんが3人か、4人は倒されていたな。

 もっとも、噛みつきどもはそれ以上にくたばった筈だが」

 血に濡れたナイフを袖口で拭きながら、俺も1匹だけ仕留めたと付け加えた。


「先刻は……」

 キースが時計を眺めた。

「よし。よく聞け。坊主。『ホテル・ユニヴァース』の駐車場は、地下街や地下鉄駅とも繋がっているから、下手に迷うと一生、地上に出られなくなる」

 4~5歳しか年の変わらぬ相手からの坊主呼ばわりだが、モヒカンは反発を覚えなかった。むしろ敬服の念を強めて、キースの言葉を聞き逃すまいと耳を研ぎ澄ませる。

「俺たちは、この位置で地下に降りた」

 メモに記された概略図の一番右端を指さしてから、キースはモヒカンを見て言葉を続けた。

「東西の駐車場は、地下に3階建て。出入り口は、直線距離で400メートル離れている。

 俺たちは、時速1キロで移動していた。東口から、20分。最後の疾走も含めて400メートルは進んだ。だが、直線じゃない。南から、西へ曲がっている。理解できるか?」

 モヒカンが頷くと、メモ帳を閉じて立ち上がる。

「……取りあえず明かりの生きてる方向に進もう。現在位置を把握せんとならん」

 力強さを取り戻した足取りでキースが歩き出した。

「仲間を探さないんですか?」

「相手がバイターでも、そう容易くやられる連中じゃないよ」

 確信を込めたキースの言葉に、モヒカンも頷き返した。

「何処かに西口を記した駐車場の案内図がある筈だ。探しながら、先へ進もう」



 闇に包まれた駐車場の一角で、アンリは恐怖で発狂寸前になりながら、パーカッション式リボルバーの残弾を目の前の化け物目掛けてぶっ放したが、襲撃者はあっさりと拳銃の弾道を見切ってのけた。

 残像を残すほどの速さで横っ飛びに躱してのけた赤毛の女が、壁を撥ねながら、手にした何かで空間を薙ぎ払う。

 唸りを上げて空気を切り裂いたそれがなにか。薄闇の中、あまりに早すぎてアンリの目にも捉えられない。

「畜生!」叫んだアンリが目で追うが、隼のように廃車の列の背後に飛び込んだ女は、影の矢の如く恐ろしい速度で駆け抜けながら、再び車列から飛び出しては、隙を雷鳴党員の誰かに襲い掛かる。

 血飛沫と臓腑が飛び交い、断末魔の絶叫が地下を震わせていた。もはや残りはアンリとボイスしか残っていない。

「リロード!援護してくれ!」

 転がって避けたアンリが相棒に声を掛ける。と真横にいた筈のボイスからは返答がない。

「ボイス?」

 上半身が鋭利ななにかに斬り飛ばされたボイスの、其処には下半身だけが立ち尽くしている。

「うおおおおお!」

 絶叫しながら振り返ったアンリの瞳に、迫りくる巨大な刃が断頭台のように鈍く煌いて焼き付いた。



俺の仲間たちはそう簡単にやられたりはしない!(キリッ!



なお全滅の模様


※追跡者 Tracker

※噛みつき獣 Bitter

 ハイエナに似ている。黒か灰色の体色。毛はない。顔は毛のない人間に似ており目が円い。

 気持ち悪い。息が臭い。 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ