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●姪っ子 みぃちゃん(長女)

 みやこには4歳年下の妹がおりまして。 

 そんな彼女は女の子3人、男の子1人の4児の母です。


 姪っ子、甥っ子はこんなみやこと血が繋がっているせいか、その言動が少々おかしかったりするのですが、その一端を皆様に披露いたします。





◇◆◇◆◇



 妹の旦那さんはみやこより一つ年上。

 優しくて頼りがいのあるいい旦那さんであり、いいパパである。


 そんな義理の弟が数年前に30歳の誕生日を迎えた翌日のこと。

 妹と5歳のみぃちゃんがみやこ宅に遊びに来た。

 そこでみぃちゃんは、昨日行われたパパの誕生日会について嬉々として話し出す。

 まぁ、大半はケーキを手作りしていた妹の邪魔をしていたようにしか聞こえないのだが。


 それはさておき。

 みぃちゃんが、不意にこんなことを言った。


「あのね、パパはね、きのう、みそじぃになったんだよ」


 5歳の子供が三十路という言葉を知っていることに、みやこは感心した。

「へぇ。30歳のことを三十路って言うのを知ってるんだ、偉いね」


 そうみやこがみぃちゃんに言えば、なぜかきょとんとされる。

「しらないよ」


「え?でも、今言ったよね?」


 みぃちゃんにそう尋ねれば、ますますきょとんとされた。

「なにを?」


「“パパが三十路になった”って」


「ちがうよ。パパはみそじぃだよ」


 あれ?何かがおかしい。話が微妙にかみ合わない。

 妹を見れば、みやこと同じように首をかしげている。


 首をかしげること暫し。

 唐突に閃いた。


「……ねぇ、みぃちゃん。もしかして、パパは男だから“みそじぃ”ってこと?」

 


 尋ねると、みぃちゃんはニパッと笑う。

「そうだよ!パパはみそじぃだよ!」


「じゃ、じゃぁ、30歳になった女の人は?」


 もしやと思いつつも尋ねたみやこに、みぃちゃんはいっそう顔を輝かせる。

 そして、はっきりとこう言った。



「みそばぁ!!」



 やっばり――――――!


 三十路の“じ”は、じじぃの“じぃ”だったのだ。

 だからパパは『三十路』ではなく『みそじぃ』であり、それが女性になると“路”の部分が『ばばぁ』の“ばぁ”になる。 


 子供の理屈は面白くもあり、感心させられることもあると思ったみやこだった。


 


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