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記憶の彼方へ  作者: 山水
6/13

6話

やっとけい視線書いてみました。

幼馴染の萌は、しっかり者なのに時々とてと脆くなる。



夜中、珍しい人物から電話がきたかと思えば、萌がそっちに行くかもしれないと伝えられ。窓を開ければやはり萌がいて、そしてぼろぼろと泣いていた。



声をかけれないほど辛くて泣いていたとなれば、また彼女の母親と喧嘩したのだろう。

私が関係すると、感情がセーブ出来なくなるらしい。




起こさないようにゆっくりと携帯を手に取り、ある人に電話をかけた。



「けいです。萌、私の所にいますから。今夜はとまらせます。」



「いつもすまないな。」



「いえ。」



「なぁ、けい。萌の事・・くれぐれも見守ってやってくれな。」



「・・・・はい。」



その言葉が意味するもの



娘には手を出さず、見守るだけしていろと言う事。



それが私と萌の父親との約束。



「萌には、普通に結婚し、家庭をもってもらいたい。」



小学校卒業前に言われた言葉。

知っていたのだろう、私の気持ちも。

萌の気持ちも。




明日目が腫れるであろう腫れた目で眠る愛しい幼馴染の髪をゆっくりゆっくり撫でた。



「萌、大好きだよ。」



寝てる時にしか言えない空しさ。

それでも伝えたかった。

もし萌に好きな人ができて、誰かと付き合う事になっても、この気持ちは変わらないと。




今日のキスは最初で最後。


覚えていて欲しいけど、忘れて欲しい。




「萌がそばにいなきゃさ・・私何もする気がおきないんだよ。知らないだろ。」




学校に行くのも、スポーツするのも、ご飯を食べる事さえも。


喋らなくなったのは、いつ気持ちを伝えてしまってもおかしくないから。

笑わなくなったのは、淋しさを隠す為。

誰かとつるまなくなったのは、1人でも平気でいる為。




ねぇ、萌


2人でどこか遠くにいこうか



きっと萌なら喜んでついていってくれるだろうね



誰にも邪魔されず、お互いの気持ちを伝えあえれたらどれだけ幸せか



ねぇ、萌



いつまで私のそばにいてくれる?



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