表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
数学弱者の最終定理 ~異能力バトルに数学って厄介すぎるんだが~  作者: 二毛作


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/27

14てなわけで人生の進め方なんだが

 デート、それは主に男女が日時を決めて会うこと。その約束の事を指すらしい、そう辞書に書いてあった。つまり日付を決めて出会ってしまえばそれはデート、だれが何と言おうとデートなのだ。よってこの日にマリアさんの喫茶店で会おうといって約束を取り決めてしまえばそれはデートということになる。


 そんなわけでマリアさんから呼ばれたので僕と明華は、僕の能力が分かった日、そして僕が恐ろしいことに大金をもらった日からは早くも10日ほどたった日の事だった。すでに世界はゴールデンウィークに入っており今日はその初日でまだ4月。出会いの季節であることには変わらない、そう考えると僕の今年の4月って濃いなぁ。


 目の前に座っている明華は相変わらず暇そうな顔で外を眺めている。白のシャツに上からはデニムのアウターで黒のスキニーなんとも明華らしいというかシンプルにまとめられたといった印象だった。そう今日の明華は私服である。それだけでもなんか特別感があるというもの。


「何見てんだよ」


 そんな僕の視線に気づいたのか不機嫌そうに明華に声をかけられた。名ので思ったことをそのまま正直に伝えることにした。


「いや、明華の私服って初めて見るから目に焼き付けておこうと思って」


「お前のその気持ち悪い言い回しは何とかならないのか」


「本音で言ったらこうなるから、どういえばよかったんだ、似合ってるから見惚れてたとか?」


「……あー、そう」


 そういって明華はややあきれた顔をしながらため息交じりにそういった。あれ?僕の呼んでたラノベとか漫画だと似合ってるって言ったら大体のヒロインって嬉しそうにしてたけどあきれられたんだが?まさかあれもフィクションなの?せめてそこはリアルとの親和性をもっておいて欲しかった。これがリアルの難易度か。


 それとも明華は元から美人という感じがするので幼少期から言われ慣れてていまさら言われても当たり前だろ、私を誰だと思っている?明華礼香様だぞって感じなのかもしれない。むしろそれくらいの自信持っていた方がいいまである。


「阿智良君はいいわねぇ、正直に思いを伝えるのって中々難しいのよ?」


「え?そうなんですか?」


 そこにマリアさんがやってきて、すっかりおなじみとなったアイスカフェオレをっ持ってきてくれた。そして明華には紅茶でマリアさんはブラックのコーヒー。うむよく飲めるな。僕にはまだブラックは早かったよ、ていうか飲めるようになる日が来るのか?


「そうよ、ほら礼香ちゃん私はいいと思うけどなぁ」


「いや何にだよ」


 マリアさんがそう言って明華に話題を振ったが、明華は迷惑そうな顔で答えた。


「それはもちろん彼氏によ、こんな正直な子いないわよ?それにお互い世間一般からはちょっと外れちゃってるわけだし」


 ナイスだマリアさん、これは完全に僕の味方だ。これなら明華とのラブコメフラグが建つのも時間の問題、いやすでにもう建設予定入っていて土地の確保をして申請書を役所に提出しているまであるな。それにしても僕たちってもう世間一般ではないのか、いや道を外れたんじゃなくて、特別な存在なのです。よってこれから僕らはヴェルダースオリジナルを持ち歩かなくてはならないQED。


「無いだろ」


「あらどうして?」


 マリアさんの中で僕の株は結構高いのかもしれない、ここまで他人にお勧めするってなかなかないぞ、というより出会ってまだそんな日数も経ってないのに、これは僕の第一印象が相当よかったと見える。僕もやればできるじゃないか、何をしたのかは全然わからないけど、これからはより一層外見にも気を遣おう。


「日々ラブコメだのなんだの言ってるし、能力に自覚する前から頑張ればビーム出せそうとかいうし、サンタクロース信じてるし」


「待って?」


 身を乗り出して明華を止めた。いや止めねばならなかった。カフェオレをのんきに飲んでいる場合じゃない、これは僕の沽券にかかわる問題である。


「なんでそんなことになってるの?」


「いや、鹿野が言ってただろ、割と大きな声で」


「あいつこの野郎!!」


 やっぱり原因あいつじゃねぇか!!サンタクロース何なんだよどんだけインパクト強いんだよ!!


 怒りに任せて一路に罵詈雑言のメッセージを送りついでに紗季ちゃんにも泣きついておいた、紗季ちゃんから怒られれば少しは反省するだろう、というかしろ。


「それに私は別に彼氏いらない」


「えぇ!?」


「えぇ!?もったいない華の高校生なのよ!?今彼氏作らないでいつ作るの!?青春と若い日々は帰ってこないのよ!?いいからもう付き合っちゃいなさい!!」


 まったく同時に驚きの声を上げたが、後半のマリアさんの圧がすごかった、どんどん明華に近づきながらすさまじい迫力で明華を徐々にソファ席の奥へと押しやる。その間の明華も驚いたような、若干引いたような顔でいた。


「で、でもそういうマリアも独り身じゃん」


「ばっか明華!!」


 僕がそう言ってから自分の発言に気が付いたのか珍しく慌てながら両手で口を覆うが時すでに遅し、マリアさんからなんかどす黒く邪悪なオーラが出てるような気がした。しかしマリアさんはそのまま持ってきた一人用の簡単な椅子に腰かけてコーヒーを一口飲んだ。


「そうね、それが何か関係あるのかしら?」


 ちらりと明華がこちらを見た。珍しく明華が正直に助けを求めてるような気がした。こんな助けの求められ方ってあるかよ。しかし、ここは助けるべきだろう、ここで僕は頼れる男だということを明華に見せつけてやるんだ。


「マリアさんを放っておく世の中の男が悪い、見る目がないということが図らずも証明されてしまったようだ」


「あら阿智良君うれしいこと言ってくれるわね、私と結婚する?」


「フッ、マリアさん逆に僕でいいんですか?」


 もしかしてこれはマリアさん路線もあるのか?この圧倒的バブみの塊のお姉さんと毎日暮らしたら、仕事から帰ってくるたびに速攻でオギャリに行って、自宅がバブみ幼稚園になってしまう。


「でも、ごめんなさいね、日々ラブコメだのなんだの言ってて、能力に自覚する前から頑張ればビーム出せそうとかいって、サンタクロース信じてる人はちょっと……」


「え、急に僕の事さしてくるじゃないですか、痛った心の痛みを初めて知った……これが心?」


「お前も急に感情を知るロボットになってるじゃねぇか」


 何とか笑い話で着地させられた。僕の醜態と引き換えに、というか後半は一路の作り話でしかないのに何でこんなこと広まってるんだ。そして今回の件でマリアさんの中での僕の株はきっと下がった。一路許すまじ。


「さて、今日呼んだのは、もちろん礼香ちゃんがきちんと阿智良君とデートをするように言いつけるのはもちろんだけど、礼香ちゃんは知っていると思うけど阿智良君には初めて教えることになるわね」


「それどうしてもやらなきゃダメか?」


「もちろんよ」


 そういってマリアさんは明華に笑顔を向けたが、明華は逆にうんざりとした顔をしていた。そこまで嫌がらなくてもいいじゃないか、さっき助けたわけだし。


「まず、結論から、二コラ・ブルバキのメンバーが日本に入ったっていう情報があるの」


「あいつらが?単独で?なんの目的で?」


「詳細は分からないけれど、そういう情報が入ってきたのは確かよ」


 なんか変な名前が出てきたけどなんですかそれは?プルコギみたいでおいしそうですけど料理屋集団とかですかね?明華の真剣な表情を見るとそれは絶対に違うという事だけは分かる。


「阿智良君、二コラ・ブルバキっていう組織があるの、同じく能力を持っていて彼らの目的は能力者による世界の実質的な支配を掲げているの、初めは小さな団体だったけれど、今では一つの集落ができるほどの人数はいるわ」


「おいなんだそのテンプレートな悪の組織でーすって言ってるやつら、恥ずかしくないの?」


 僕がサンタクロース信じてるっていう事より恥ずかしいんじゃないか?いい年した大人が恥ずかしい、平均年齢何歳か知らないけども。でも能力者ってそんな集落作れるくらいの人数いるの?そうしたら世界で結構道を外した人いるんじゃないの?


「だからね、十分に気を付けてほしいの、いつものエンコンだけでなくそういった連中も入り込んでいるていうのは二人に知らせておきたかったの、特にこっち側にきたての阿智良君にはね」


 なるほど、僕も自覚したとはいえ、そいつ等からしたら他の能力者と変わらない一能力者として数えられてしまう、もしかするとその目的のために手を貸すように脅されることも考えなくてはいけない、「娘は無事だ大佐、少なくとも今のうちはな、娘を返してほしけりゃ俺たちに協力しろ、OK?」「OKズドン」なんてことになりかねない。いや娘いないし、大佐でもないけど。


「明華は前にあったことあるの?」


 そう明華に聞くと腕組みをして考え込むそぶりを見せた。


「いや、私はと直接会ったことは無いな、私があったことあるのは、この間のモカが属してるNullsヌルズと、ユリスが属するピタゴラス教団のやつだな、ただ私はブルバキからは監視対象という事だけは聞かされている」


「まだ組織あんの!?モカさんまで!?ていうかユリスさんなんか怪しい宗教の人だったの!?」


 やべぇよ僕の周り組織の人間ばかりじゃん、そんな人たちと知り合ってたのか、皆僕を殺すとかいうような人たちじゃなくてよかった。いや本当に、これがもし初めて会ったのがそのプルコギだかブルベリだか知らん組織のやつらだったら確実に終わってたよ僕、犯罪者の道に行くか殺されてる。


「教団も一枚岩ではないから、ユリスちゃんみたいな人ばかりと思っちゃだめよ?Nullsはそうねぇやくざとでも思っておけばいいわ」


「何も安心できないんだけど」


 テロ組織に、怪しい宗教に、ヤクザ、オラこんな世界いやだ。世界って広いんだな、何にも知らなかったよ、そんな教団があることもテロ組織がいることもヤクザがいることも。ん?ということはモカさんどっかの街に行っては「おどれ人の島で何やってんじゃい!!」とかやってんのかな、あんま似合わないけど。


「それじゃ、私はそれだけ、情報屋としては無償で情報を提供するのはここまでよ、あとの時間は二人でデートの時間でも決めなさい、それか今から行ってきてもいいのよ?」


 そういってマリアさんは僕にウインクをしてからキッチンのほうへといった。対して明華を見るとカップを口に運んでいた。しかしその目は真剣そのもので、おそらく先ほどの組織の人間への対策とかを考えているのだろう。


 確かに監視対象とされている組織の人間が日本に来たとなれば、明華に接触する可能性は非常に高い、そこでどんな話を持ち掛けられるかわからないが、用心しておくに越したことは無い。それに比べて僕はどうやって見分ければいいのかだ、その組織の人間の顔も特徴も知らない。なんだったら、日本に来たということは海外からきているのでそもそも言葉が分からない問題が発生する。なんだったらそれのおかげで助かるなんてことないかな。


「ねぇ明華」


「あん?」


 返事こわ、ごめんね考え事してたよね本当にごめんね。


「デートの日いつにしましょうか」


「クソッなんでお前は乗り気になってんだよ」


「そりゃ明華みたいな美人とデートなんてこんな幸福な事ありますかっての、僥倖でございますゆえ」


「お前はいちいち私を美人とかかわいいとかカッコいいとか言わないと死ぬのか?」


「本音だし褒められて嫌な気分になることは無いでしょ?」


「はぁ……もうなんでもいい」


 そんな投げやりな態度だったが、これはつまりデートしてやるよってことだ、やったね!!これはストーリーが進みましたね、ここでセーブ出来たらいいんだけど、セーブ機能の実装はいつですか?

ここから2章スタートです。ちょっと私自身頭の中ごちゃごちゃしているんですが、きれいにまとめていければと思います

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ