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EP 9

嫌な予感はあった。ロンドンに到着後、直ぐにホテルにチェックインした。そして、ホテルのブティックでドレスを試着し購入。そして、そのまま隣のビューティーサロンで髪を切り、エステにさらされる。くたくたになり疲れて部屋へ戻ると、壱花は長旅の疲れもあって爆睡。そしてジェインといえば、挨拶回りに行くと言って外出し、帰ってきた時は夢の中状態で、ジェインが隣のベッドで眠っているのに、気づかなかったほどだ。

怒涛の攻撃から目覚めると、ジェインがにっこりと立っていて、はいこれと差し出してきたのは。

「姉のレイラが懇意にしているジュエリーショップで貸してもらえたよ」

ベルベッド生地で作られた薄型の箱のふたをパカっと開けると、なんとそこには宝石のついたネックレス。ハイブランドジュエリーとして有名なティファニーのロゴ。

「昨日購入したドレスに合うと思うんだ。まあ、レイラにドレスの画像を送って、頼んでおいたんだけど」

「え、でも昨日、ドレス……決めたばかりで……?」

我に返った。寝起きの鳥の巣だろう髪型が急に恥ずかしくなって、手で押さえつける。その姿が、オーマイガっに見えたのだろうか、ジェインが慌てて付け加えた。

「あれれ、デザインが気に入らなかったかな? レイラが大体の目星をつけておいてくれたんだ。もちろん、壱花ちゃんの好きそうなデザインでねって頼んだんだけど……やっぱり自分で決めたかったかなあ。どうしようか迷ったんだけど時間がなくてね。ごめんね、壱花ちゃん……」

きゅうんと垂れた耳が見える。

ちゃうちゃうそこじゃなくって! と心の中で雄叫びを上げた。

「デザインは素敵です! けど……えっと、これを私が?」

「うん。似合うと思うよ」

「ホームパーティー? に?」

「そうそう。時間はお昼の2時からね」

そこで、ピンポンと部屋のチャイムが鳴った。

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