表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

36/73

EP 36

「ジェイン、可愛い奥さんね。あなた、今までになくすごく幸せそう。良い人を見つけたわね」

「まあね。壱花は俺の、」

ジェインがちらと弥一に視線を滑らせた。だが、弥一は気づいていない。なぜなら、弥一は壱花を見つめているからだ。

「俺の大切な運命だ。壱花と結婚できて幸せだよ。絶対に離さない」

語尾にいくにつれ、力が込められた。それに気づいたのか、弥一がはっと顔を逸らし、ようやくジェインを見た。

「あらあら、熱いわね。お惚気にはお惚気で対抗しなくちゃ! 実は白状するとね、私たちもお付き合いしているの」

弥一の腕を取った。

けれど、弥一は、え? と言うように、腕を早々に振り払う。

「おま、なに言って……」

「だっていいじゃない。そういう関係でもあるんだし」

「な! 違っ! や、やめろ!」

慌てて全力否定、とはいかなかった。その狼狽えた弥一の様子で、それが事実とわかる雰囲気だ。すかさずジェインの表情が曇った。

「そうなんだ、恋人同士だったとはね。驚いたよ。でも杏はSOTに入ったばかりなんだろ? それなのに、まあ、さすが弥一くんだなとしか言いようがないな」

嫌味や皮肉がたっぷりと込められていた。

「違います! 恋人とかそんなんじゃ、」

「二人とも良い大人なんだから、どうこう言うつもりはないけれど、杏を泣かせたら容赦しないからな」

「あらあら、あなたが言う通り、私はもう大人なんだから大丈夫よ。それよりジェイン、それを言うならあなたもよ。さっさと結婚なんてしちゃって。私になんの相談もなく!」

「悪かったよ。でも俺らは両想いだし、すごく仲が良いから安心して。すごく幸せなんだよ」

杏がくるっと身を翻して、顔を覗き込み、問うてくる。

「あなたは? 壱花さん?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ