桜月神社とウサギさん
桜月神社、その歴史はとても古く、由緒正しい。
この桜ヶ里での中心スポットで、《祭月桜》を祀っている。
どうやら、桜ヶ里の住民は基本的にこの神社で名付けを行うそうだ。
「どんな名前になるのかな?」
「良い名前になると良いねえ」
「ああ!勿論さ!」
街の中央までは歩いて向かう。…というか片道1日は掛かるそうだ。なので桜ヶ里に物を売りに行く商人の馬車に乗せてもらう。
景色が綺麗だ。商人の人は気前が良くて、りんごを分けてくれた。
そして、ヒヨさんやシャルコロ達からこの世界について教えてもらった。
どうやらこの国は桜と祭りの国。【チェリフェス】と言う国らしい。
因みに特産品は果物で、さくらんぼでは無くリンゴらしい。
そして興味深いのが、この世界にはレベルというものが存在していると言う事。
レベル十毎に【スキル】と言うものがランダムで貰えるらしい。
レベルは100まであるらしい。何でわかるかと言うと、自らのステータスを見るときに書いてあるからだそうだ。
また、【魔法、魔術】と言うものが存在するらしい。
魔術は、先天的に得るもので、魔法は後天的に選ばれて得るものらしい。
此処では面倒いので総称して便宜上《魔法》と呼ぶことにする。
属性というものが存在し、相性の有利不利に関わるらしい。
また、魔法は風、土、火、水を
魔術は火、水、木、土、癒、毒、眠、麻痺、氷、聖、闇等々…
魔法と魔術の同じ名前の魔法の差はなんぞや?って思うかもだけれど、これが結構違うらしい。魔法での火が科学的な要素を持たずして生成されるのに対し(煙が出ない、酸素を必要としない等)魔術は自然原理の応用であるという差があるらしい。そして魔法は【精霊】を媒体とし力を借り受けるのに対し、魔術は魔力を消費して攻撃するらしい。つまり、魔法は精霊の力を借り、魔術は己の魔力で使うものらしい。
魔術の方が劣化版なのかと聞いてみると、誰でも使え、新たな魔術式を創れるため手数で優れているのだと言う。例を挙げると氷は水から派生しているらしい。
また、今は使えないが昔は月、日の属性もあったらしい。
何それかっこいい、使いたい。と言ったところ適性がないと使えない魔法もあるのだとか。むう。
そして一定の歳になると、最寄りの神社等の施設で、自分に向いている属性とステータスカードが発行されるのだそうだ。
因みに世界にある七つの国にも属性があるらしい。使う魔法は、国の属性によって強化されたり、弱体化されたりするらしい。
不思議な世界だ。
そう感じるということはボクが記憶を失う前は、魔法は無かったという事だろうか。
そんなことを考えながら物思いに耽っていたら、桜ヶ里の向こうにある街。
【スリジエ】に到着した。
まだ書き溜めてる分は辛うじてございます