自己紹介と涙とウサギさん
「あれ?泣いてなあい?」
「…何か感じるものがあったんじゃないかな」
「そうだ!自己紹介がまだだった!」
「…泣いてなんかないやい」
というか言われて見るとたしかに。シャルコロとシュヌパとは親睦は深めたものの、大したことは知らない。
「じゃ、じゃあ!ボクから行きます!」
涙を拭って言った。それに、名乗ってもらうなら自分が名乗るのが礼儀だということでボクから。
「ボクはそこら辺にいる一般的な人間!名前はまだない!好きなものはまだわかんないけれど、星や月が好きです!因みに敬語も苦手です!よろしくお願いします!」
「つづいて僕!名前はシャルコロ!10歳!好きな食べ物はアップルパイ!冒険者をやってここの家賃やご飯の生計を立てているよ!「別にいらないんだけどね〜」とかヒヨさんは言ってるけれど、働かざるもの食うべからず!ってこと!魔術適性は木、土!レベルは4!宜しくね!」
ハキハキしてて、子供たちのリーダー的存在のようなオーラを感じた。仲良くなれそうだ!
「次は僕だねえ、名前はシュヌパ、10歳です。好きな食べ物はお肉…あと眠るのも好きでしゅ…zz…ハッ
ボクもシャルコロと同じく冒険者をやって生計を立てています、お金が足りなくてもヒヨさん優しいから出世払いで良いって言ってくれてるけど、なるたけ頑張ります。魔術適正は火、氷です、レベルは4…ふぁぁ…宜しくね〜」
妙に間伸びした発音をしている。ボクも眠るのが好きだから仲良くなれそうだ!
「…私の名前はメロルンよ、庭で小さめの規模のりんご農場をしているわ。好きなものは紅茶よ。ヒヨさんに何かしたら承知しないからね。魔術適性は風、木よ、レベルは1。よろしく」
…ちょっと独占欲が強そうだけど仲良くなれそうだ!
「私はヒナ。このツリーハウスを作った建築家!子供を育てるのは生きがいさ!魔術適性は水、木、土よ!よろしく!」
…とてもお人好しのようだ。とても嬉しいけれど少し心配だな、子供を育てることは大変だろうし、何よりお人好しは騙されたら酷い目に遭う…
あれ、なんでだっけ。まあいい、身寄りのないボクを受け入れてくれる人に言う言葉は一つ。
「よろしくお願いします!」
「あらあら、こちらこそ、宜しくね!」
こうして、ヒヨさん達出会ったボクはボクはこの家に向かい入れられることになった。
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そして自分の部屋に割り当ててもらった後、布団の中に入った。
何故自分は記憶喪失なのだろうかという事と、明日への希望を胸に、眠りに落ちていった。
やったじぇ、無事投稿だじぇ、説明回になった。
物語を紡ぐのはやっぱり楽しい