ヒヨさんとウサギさん
「何その変なの」
ツリーハウスに入った途端、そこの住人と思しき紅いくるくるした髪の女の子に開口一番そう言われた。
何その変なの扱い。ボク涙目まったなし
「ん?ああ、新しい家族だよ」
「新しい家族だよお」
「こんにちは!」
「ふうん、名前は?」
その瞬間、世界に電撃が走った。
冗談はさておき
「えーっと…ハハハ…」
「ま、まさか名前も知らない人を家族にしようと思ったの?」
「何を隠そうボク自身もしらない」
「アレなんだメロルン、実はかくかくしかじかで」
「落ち着きなさいシャルコロ、それで通じるのはフィクションの中だけよ」
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「つまり、記憶喪失の少年がブラッディベアに襲われてる所に現れたってことよね?」
「「「そういうことです」」」
「あら?二人とも帰ってきてたのね?」
…デカい…
第一印象はそれだった。元々「このツリーハウスデカイなー、そりゃあの桜の木もデカかったけれど、ここもデカイなー」
とは思ってた。
そんなツリーハウスのこの部屋の天井スレスレなのだ。
体長2メートル程だろうか、肩程まで伸ばした黄色い髪、そして羽。
鳥人族のようだ。
「おや、あなた…!?」
その鳥のお姉さんは驚いた顔をした後、徐に抱きしめてきた。
「可愛い子だねえ!」
その瞬間、何かビジョンが一瞬見えた。そして、何故だかわからないけれど…
とても懐かしい気がする…
名前適当すぎないかって?アハハ、キノセイデスヨ〜