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勇気の兎と正義の羊〜その者達は諦めない〜  作者: ラパン
桜と祭の国チェリフェス編
29/39

閑話ー壱ー

※時系列的には、精霊と契約した夕方から夜にかけてになります。


「もぐもぐ」

「モグモグ」

「MGMG」


 現在進行形でカレらが何をしているかというと、ごちそうを食べている、それもヒヨさんの手作りのを。


 精霊と契約をしたこと、そして自分たちがそれをどうするかを話した後、ヒヨさんは「おかえり!あんたらいい顔つきになったじゃないの!そこの女の子もあがっていきな!」

と言って、ささやかながらパーティのようなことが始まった。チキンは無かった。


「ところでラパンくんよ」

「どうしたのシャルコロ、急に変な呼び方をして」

「いやぁ、君も隅に置けないじゃないか!あんな可愛いガールフレンドがいるなんて」

「ブフォ!ゲホッゲホッ、はあ!?」


 因みにマギアは、一度親に許可を貰ってから戻ってくると言っていたので、ここにはいない。また、りんごジュースを丹精込めて作ったメロルン辺りにりんごジュースを吹き出したことを咎められそうなものだが、女の子の例に漏れず恋バナが好きなので、聞き耳を立てて既に拭いてある皿を布で何回も拭いている。


「ち、ちがうよ!どうしてそうなった!」

「いやはや、今まで冒険者稼業が終わると真っ直ぐ同じ方向に歩いていくなとは思っていたが、ガールフレンドに会うためだったとは」

「いやいやいや、そういうんじゃないから」

「じゃあ何処に行ってたのさ」

「マギアの家」

「お、お前…もう家にお呼ばれするほどに、やっぱりそうなんじゃないか」

「だから違うって!」


 因みに魔動機獣族型八号さんこと次男が何をしてるかといえば、ひたすら肉を食べ、骨をしゃぶっている。イヌかよ。


「マギアじゃなくて、マギアんとこのじいさ…師匠に用があるんだよ」

「ししょー?」

「あー、魔術を教わってる人がいるんだ、ボクの魔術の可能性を、広げてくれた」

「へぇ、それは僕も会ってみたいものだよ、将来のお義祖父ちゃんになるかもしれないし」

「茶化すのはやめろって」


 ラパンは料理を取り分けつつ、そう言った。鶏肉は出ないが、卵料理はでるらしい。


「というか、二人こそ浮ついた話は聞かないけれど、どうなのさ」

「あらあら、恋バナかい?私も混ぜておくれよ」


 黄色い長髪の女性。ヒヨさんだ。羽は折り畳まれている。


「いやいや!そう言うんじゃないんですって!いや、でも、話します?」


 なんやかんやで、気になるラパンであった。


「恋といえば、懐かしいねぇ。私もそんな時期があったよ」

「ヒヨさんの初恋!?はわわわ、家族会議記録係として記録せねば!」

「メロルンは何に燃えてるのよ、いや、萌えてる?」


 ヒヨさんは苦笑しながら、メロルンの頭を軽くチョップした。それでもめげずに、メロルンはメモ帳とペンを取り出した。


「あれはねぇ、学園に通っていた頃だったわ」

「がくえん?」

「ああ、ラパンは知らないのね。勉強を学ぶ場所だよ」

「え?そんなのあるの?でも家で十分じゃない?」

「いやー、いろいろな人と出会えるし、やっぱり組織の力というか、いろいろな経験もできるし。私は行きたいと言うのならお金を出すよ?」

「幾らくらいなんですか?」

「そうねぇ、在学が3年と入学費だけでもざっと10ニグはかかるかしら」

「う、うわぁ…」


 10ニグあれば、一年は豪遊して暮らせる。そんな値段だ。


「あら、でもね、特待生になれば学費は無料よ?」

「むむむむむむ、無料…!?」

「確か、私が通っていた学院では食費や生活費なども支給されてたような」

「やります」

「?」

「ボク学校に入ろうと思います」

「ぼ、僕も!」

「あ、なら俺も」

「おやおや、その顔は…?」


 3人は顔を合わせて言った。


「「「学校に特待生で入る!!!」」」

両親がようやく治りました…投稿ペース上げたいし、クオリティも上げていきたいところです…

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