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兄に恋した  作者: 長谷川ゆう
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兄妹


「まだ、ミタカ君の事が好きなのっ?」

高校からの大親友のトモコが、昼下がりの客が少なくなったファミレスで、大絶叫したので、さやかは、ファミレスのバイトの女の子の不審そうによこす視線に慌てた。



ミタカは、さやかの10歳上の母親の再婚相手の父親の息子だ。


さやかが7歳の時に、母親の不倫から離婚が決まり、その不倫相手である現在のさやかの父親の一人息子が、ミタカだ。



お互い大人になり、現在はお互いに家庭を持っている。


さやかの膝の上では、夫である石田との娘、華が母親である、さやかをきょとんとした顔で、眺めている。


さやかは、兄のミタカとは、たった3年間しか同じ家で暮らしていない。


7歳のさやかからしたら、17歳の兄は大人に見えたし、さやかはさやかで、母親の不倫相手だった新しいお父さんだと紹介された血の繋がらない父親に馴染めず、父親とは疎遠になり、人生、兄どころではなかったのだ。



兄が20歳の若さで現在の妻であるエリと結婚し、両親の反対すら押しきり、家から出て行った。


さやかはそれからは、実の母親と実の父親より5歳も若い父親と生活した。


入学した高校では、トモコと言う大親友が出来て、日常らしきものを取り戻し、兄と過ごした3年間をやっと振り返り、自分が兄を好きな事、兄が自分を好きな事に気がついたほどだ。


若くして兄ミタカが、突然、学生結婚でエリと結婚をして家を出たのは、さやかへの気持ちを振り切るためだと大学生になって分かった。



※こちらの作品は、アルファポリス様、カクヨム様でも掲載しています。






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