第二十四話 始まり
遅くなってすまそッ<m(__)m>
毎日毎日課題が多くて・・・・
でも、極力頑張るッ!
今日は10月10日。
日本が変わる大きな日。
というのは、憲法『国の長を務めるのは、日和族のみ。しかし、10年その族の長が表れなかった時、この憲法を削除する。』により、その通りこの憲法が削除され、新しい長が決まる。
そしてその長に立候補したのは酒井をはじめ5人。
その一人を決める選挙が始まる。
しかし、結果は決まっていた。
~翌日~
「おはようございます。先日行われた選挙の結果が今朝、発表されました。5人の中でダントツトップで選ばれました・・・・」
某記者会見
「見事ダントツで選ばれましたが、国民の皆さんへ何かありますか。酒井さん。」
堂々と立ち上がった酒井にシャッターを押す音やフラッシュが止まることなく響いた。
「えー。本日は長に選んでいただきありがとうござます。わたしに期待してくださった皆さん、そうでない方々にも満足していただくような政治をしていきたいと思います。これから、どうぞよろしくお願いします。」
酒井は深々と頭をさげ、いかにも優しいおじいさんのようにしわを寄せ笑った。
そして、この瞬間から、日本は本当の破滅へと進んでいくことなど、誰も知るよしなどなかった。
今はただ、日本中が歓喜に包まれていた。
「わたしの政治に口出しをするものはいらない。そうだ。新しい憲法を作ろう。こう言うのはどうだい?
『わたしに逆らったものは死刑。』
いいだろう?早速国民に知らせてくれ。」
「ですが長。それはあまりにも理不尽では・・・。」
「誰に口をきいているんだい?君は早速この憲法に反した。」
「そういうつもりでは。」
「言い訳は聞きたくない。そうだ。君をいい見せしめとしよう。公開処刑を行う。決行はあすだ。」
「そんな!待ってください!わたしには家族がいます。わたしがいなくなったら妻は・・・子どもたちは・・・!」
「これはもう決まったことだ。最後に家族に会ってくるといい。」
「待ってください!長!長ッ!!!
くっそーーーーーーーーーーッッッ!!!!」
「なあ空。」
「何?」
「大丈夫かな。」
「何が?」
「あいつが長になってからまだたったの二日なのに、こんなにあっさり変わっちまうんだな。」
「ああ。」
「辰哉の父ちゃん、明日処刑だって・・・。」
「えッ!?なんで!???」
「新しく憲法できただろ?それに反対したからだってさ。辰哉、泣いてた。当たり前だよな・・・。」
「やめられないのかよ?」
「無理だよ。もし反対でもしたら俺らも殺される。」
「そんな・・・・。」
なんともやるせない気分だった。
今日の空は重っ苦しい雲に覆われていた。