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sky-そら-  作者:
2/31

第二話 孤独

次の日。俺は学校に行った

そこには俺と同じ年の子がたくさんいた

でも、昨日と全く同じだ・・・

教室に入ると痛いほどの視線が刺さってきて

俺の周りから人は消えた・・・

そんときの俺はそれがまだ辛かった

授業ではみんな手をあげて答えているのに

俺は一人何も分からなかった・・・

だって俺は、字も書けないし、算数なんて一度もしたことがなかった

唯一できることといったら体育だけだろう

でも、そんな体育も、誰も俺を入れてくれなくて、いつも一人でボールで遊んだりしていた





そんなある日の昼休み。一人でボールをけって遊んでいると一人の男の子がやってきて


「ジャマなんだよ。そんなボール遊びすんなら、あっちでやっててくれない?」


と言って、ボールをけった

俺はとぼとぼ歩きながらとりに行った・・・。ボールは、グラウンドの一番端の大きな

木に引っ掛かっていた

そこには、たった一つ、木の枝からつるされてできたブランコがあった

そのブランコは、他の遊具からはずれて、一人さみしそうに風に揺れていた・・・

俺は涙が出た

そのブランコがまるで俺のようだったから・・・

なぜかはわからないけど、すべての人から嫌われて・・・

一人ぼっちで・・・

でも悲しいと思ったことはなかった・・・

だって、この孤独は”悲しい“ってもんじゃなかったから・・・



”つらい“だったから・・・



今まではこの孤独が当たり前だと思っていた。でも、外の世界に出てみて、みんな家族を持っていて、友達もいて・・・

それがわかると急に俺の孤独が分かってきて・・・

幸せに暮らしている人たちや、俺をにらんでくる奴らを

憎んで憎んで・・・でも多すぎてきりがなくって・・・

俺は一生この孤独といっしょに生きていくんだと思うと、一番つらかった・・・





そんな孤独と戦いながらあっという間に3年が過ぎて、俺は9歳だ


どうせこの1年もこれまでと同じように無駄に過ぎていくだけだ・・・


そう思ってた・・・




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