第十二話 空は何処
学校が終わって走ってくつ箱に行った
すると後ろから誰かが追ってきた
「カケルー。そんなに急いでどこいくの?」
マサヒロとタツヤだった
「別に・・・」
そういって振り返ろうとすると、タツヤがそっぽを向きながら言ってきた
「どーせソラのところだろ?」
「なんでわかったんだよ・・・」
「今日みんなが言ってた。」
「そっか・・・。」
「僕たちもいくよ。ね?タツヤ」
「ああ。俺らもあいつと話してみてーって思ってたんだ」
突然の言葉に驚いた。俺以外にもソラに興味を持っていた奴がいた。
なんか、すんげ―ホッとした。まだ、心のどこかでまたあんな想いをするのかと恐れていた…
だから、ちょっと頼りなさそうな二人だけど、すんげ―うれしかった
俺らはソラが住んでいるマンションの入り口まで来た
ソラの部屋は一番上の一番端っこ。超金が高そうなところだ
「す、すっげぇな・・・」
「うん。」
「これ、何階まであるんだよ・・・」
「以外と金持だったのか?」
「そういえば、服も結構いいの着てるよね」
「そういえば・・・親父は社長とかだろうな」
「ってか、あいつに親とかいるんだっけ?」
「そりゃいるだろ。」
そんなこと言いながら俺らは入っていった。
外見もすごければ中身もすごい。じゅうたんが敷いてあって、その先は大理石のような石が
敷き詰められている。まるで、高級ホテルみたいだ
俺らはソラの部屋に行くために受付の近くまで行った
「なっなぁ。なんて言ったらいいのかな?」
「さぁ。空の部屋どこだ?って聞けばいいんじゃ」
「空でわかるのか?あれ?ってか、あいつの苗字なんだっけ?」
「そういえば、名札にも『空』ってしか書いてないよね」
素朴な疑問を抱え上がらも、三人は受付に行った
「あのッ。ソラの部屋ってどこですか。」
「少々お待ちください。」
どうやら、『空』でわかったようだ。まずは一安心。
受付のおねえさんは、電話をかけているようだ。
「おあいにくですが001室の方は今おりません。またの機会にお越しください。」
受付のお姉さんは営業スマイルで言ってきた
俺たちはお礼を言って外に出た
「帰ってきてないのか・・・」
「ソラ君どこにいるんだろうね」
みんなでベンチに座って考えた。でも、まったく心当たりの場所が浮かばない
「俺らって、ソラのこと何も知らないんだな」
「ああ。まぁ、空は謎っていうか・・・」
「うん。誰にも心開いてないよね」
そんなことを考えていると、あるところが頭をよぎった
「もしかしたら・・・あそこかもしれない」