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06 世界崩壊・上

06世界崩壊・上

 

 テロがあった。

 大規模なテロだ。

 ヨーロッパの各都市、そしてまさかのアメリカでも。

 やはり日本は攻撃する理由が薄いのか無事だったが。

 そして、テロ事件の後にそれは起こった。

 死傷者が起き上がって周りの人間を襲い始めたのだ。

 それはほとんどがテロで怪我をした人間だった。

 つまり、周りには看病する人間がいた。

 あっという間に被害が拡大し『ゾンビ』は増えていった。

 

 だが、ゾンビが出たぐらいで人間は滅びない。ゾンビごときに人間様を滅ぼすなんて無理だった。

 人間は人間同士の争いで世界を滅ぼした。

 

 

 ■

 

 

 生き残っている要人や施設も多いから世界が滅んだというのは言い過ぎかもしれない。

 多分あと10年か20年もすれば立ち直るだろう。

 問題は、その間俺が生き延びられるかという事だ。

 

 

 ■

 

 

 真っ先に、テロの首謀組織が作った細菌兵器だという声が上がった。

 この悪魔の兵器に対し、国連軍はテロの主犯であると『思われる』国々に侵攻した。

 民主主義国家では民意を慰撫した者がトップに立つ。

 

 連日戦地の映像ばかりを映し出していたテレビでは、しばらくしてから陰謀論があがってきた。

 インターネット上でもその話でもちきりになった。

 つまり、各国がわざとばら撒いて、最初から狙っていた国に罪をかぶせたというものだ。だからあんなに素早く侵攻したのだと。

 

 日本では声が大きい人達の間で陰謀論が主流になった。

 外国では半々だ。

 

 俺自身日本に住んでいて、しかもそれほど外国人が多い地域の人間ではないのであまりピンとこないのだが、外国では難民問題で排他的な世論があった。他国への侵攻は国が民を抑えていられてなかったというのもあったのかもしれない。

 

 やがて戦争が終盤に近付くと、『ゾンビ』の事を報道する様になってきた。

 それまで『薬物』『ウイルス』など、自称有識者の連中が色々言っていたが、正体は『寄生虫』だった。

 


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