プロローグ 『こうして、はじまる世界』
中学生の頃に書いたものです。精神的に病んでいた時期でもあるので、滅茶苦茶な内容になっています。修正とかは特にしていないです。
掘れ、掘れ
掘れ 掘れ
掘れ 掘れ
掘れ 掘れ 掘れ
掘れ 掘れ
掘れ
掘れ
掘るんだ!
頭のなかで誰かがそう叫んでいる。それが誰であるのか知ろうともせずに、ただ掘り続けていた。誰かに指示されてやっている、と思われたくなかったからだ。僕は僕の意志だけでやっている。誰かが僕の頭のなかで叫ぼうが関係ない。
だが、それは無駄な反抗でしかない。
僕が何かをやろう、とすると誰かが便乗して「やれやれ」と言ってくる。そいつが言った後に行動しても「俺が言ったから、お前がやっているんだろう」と思われてしまう。それでは僕というものがなくなってしまうではないか。僕はちゃんとここにいるんだ。そのことを証明したかった。
誰かに奪われたわけじゃない。誰かの頭を乗っ取ったわけじゃない。僕はここにいる。頭のなかにいる奴を気にしない。ただただ、掘り続ければいい。それが僕の意志だ。そうすることで僕が望むような結果となるはずだ、そう思うしかない。
僕はまた掘り続ける。
一体、あれからどれぐらいの時間が過ぎて行ったのだろうか?
この作品は一日に三話ぐらい出したいと思っています。