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燃え盛るべき場所を間違えれば火の粉は自分に降りかかる

作者: 春乃 凪那

始まりはいつだっただろうか。

声をかけたのはどちらだっただろうか。


一目惚れから生まれる恋なんて、95%勘違いでできている。

そう言っていたのは誰だっただろうか。



私だって愛は徐々に芽生えるもので、たった一度会った人のことなんて何もわかるはずがないと思っていた。


だけど、結局人というのは他人事のうちはあやまちとわかっていても、自分事となるとそれがわからなくなる。


そうして傷ついた時に、人はようやくあやまちに気づく。ようやく今まで敵だと思っていた周りの人たちが味方だということに気づく。


誰を責めればいいのだろうか。

相手?

それとも強く止めなかった友人?

それとも放任している親?



違う。わかっている。

悪いのは全部私。



自分を守るのは自分だけだよ。

だから、自分を大切にしなさい。

そう言ったのは誰だっただろうか。



どうしてあの時、私にはあの人たちの言葉が届かなかったのだろう。

今となってはもう、何もかも、考えても仕方のないことだ。



傷は一つあると目立つ。

だけど全身傷だらけになれば目立たない。


床に水が零れれば後始末に困る。

だけど、水が海に流れても誰も気に止めない。


命は土から生まれる。

だから、私の傷も元の場所に変えれば目立たなくなる。


20代、燃えるような恋をしろ。誰かが言ったその言葉通り、私のすべては燃え尽きた。

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