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「俺はこれから人間界に向かう」

「まさかグリムリッパー様直々に神の箱庭に向かわれるのですか?」

「神の箱庭かどうかは知らないがヘルモーゼスに頼まれていたことをやろうと思う。それに俺が新邪神と知られていないうちに行動した方が良いだろ」



これはヘルモーゼスが言っていたことだが、転生者が神の箱庭に召喚されるとどの神にも情報が伝わるらしい。こっそり神が箱庭に行っても情報は伝わるが、伝わり方が違うらしくすぐにバレる。人の夢枕に霊体で出るぐらいは大丈夫らしい。何にせよ、神のネットワークは万能だと言うことだ。今の俺はまだ転生者扱いのはずだ。神認定される前にさっさと箱庭に行かないと。



「なら、我らはどうしましょう」

「殺戮の準備をしといて」

「何を殺戮するのでしょうか?」

「光の神ども全てを」

「グリムリッパー様、戦力と軍備のどちらを優先させましょうか?」

「そうだな、少し具体的な作戦を伝えよう。まず第一優先に、神界にいる天使どもを墜とせ。堕天使に仕上げ戦力とするが絶対に気づかれるなよ。次に相手方の神器を出来るだけ多く破壊しろ。しかし、破壊したことはバレないようにしろよ。無くしてしまったように見せかけろ。最後に箱庭に存在する使徒の抹殺とこちら側の使徒の派遣だ。箱庭には俺が直々に行くから対して問題ないと思うが、神界には俺がいないから頼むぞ」

「箱庭に我らの中から何人か従者として行かせて貰えませんか?」

「お前らの階級は?」



階級というのは簡単に説明すると、上から邪神、魔神、その他だ。極めて簡潔だが絶対的な決まりだ。



「魔神です」

「バレるだろ。使い魔でも俺に寄越せば連絡は取れるぞ」

「ならそれでお願いします。みんな使い魔を出せ」



憤怒の呼び掛けに他の六人も応じて使い魔を出した。自身を小さくしたような使い魔のため、覚えやすくて良い。



「その忠義に応じて俺からは贈り物でもしよう」



そういい俺は武器を脳でイメージし、具現化させることに成功した。七人全員に別々の武器を用意した。武器の種類は剣、槍、斧、弓、銃、杖、槌。武器に名前はなく完全に俺のオリジナルで全て黒く染めた。



「これは凄い」

「…感謝」

「ひゃっほー!!」

「わいにも遂に武器が」

「あら、これはプロポーズかしら」

「僕にもあるんですね!」

「我、これ、大切にする」



喜んでいるようだがきちんと働いてもらわないと割りに合わないからな。さて、俺もそろそろ箱庭に向かうか。

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