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説明回のようになりました。
説明が足らない部分や稚拙な文章がありましたら是非教えて下さい!
「選べ、不老不死で赤ん坊転生徒か、不老不死で青年から転生のどっちかを選べや、クソが」
「お前説明する気あるのか?」
説明するとか言っときながらいきなり何を言いだすんだ。
「俺は今この時点での状況について説明して欲しいんだよ」
「わかっている、冗談に決まってるだろ、クソが」
こいつ面倒なタイプかもしれない。
「こっから長い説明になるから黙って聞いていろよ、クソが」
「元よりそのつもりだが?」
俺の棘のある言葉をいちいち気にすることはなく説明を始めた。
まず、こいつの存在から説明が始まった。こいつの名前は【邪神ヘルモーゼス】というらしい。今俺がいるこの場所はヘルモーゼスの館らしい。禍々しい感じが俺には心地良い。ヘルは邪神と呼ばれるだけあって最高位の神らしい。日本があった世界では神は全知全能の神のゼウスが一番偉かったが、実際にはそうではないらしい。邪神と全知全能神は"=(イコール)"関係にあり、要するに光と影だ。光には光の神の順列があり、影の神もまた然りだ。また、中立神と呼ばれる者も存在していて、そこには俺の憎き敵の運命神や審判神などがいる。それらは全て均一に保たれていたが最近になって関係が崩れたらしい。運命神や全知全能神が俺の魂に気に入り恩恵をたくさん授けてくれていたらしく、そのことは俺にはプラスであったが、恩恵を与えることによって下界、ここでは人間界に良くも悪くも影響を与えた。普通ならば最終的には結果ぎ同じになるように調整されるのだが二人の神は面白がって放置していたらしい。その為、俺は最初の死を迎えた。次には安全な世界の"アース"こと地球に送られた。しかし、俺が穏やかな人生を送っているのがつまらなくなったのか、冥界から悪人の魂を現世に送り調和を崩した。そのことに怒った冥界神のヘルビッドは光の神殿に抗議を申したてに行ったところを突然殺されてしまったらしい。部下が殺されたヘルも黙ってられなかったらしく、今は光の神対影の神ということになっているのが神事情。これを聞く限り、俺は完全に被害者だ。そこでヘルモーゼスが保護してあげる代わりに光の神の使徒を排除して欲しいとのことだ。俺が最初に生を受けた世界、ネイグラントは光と影の両神で造った世界らしく、ここの世界の状況によって神界も大きな影響を被るらしい。ここで俺の出番というわけだ。
「それで最初の質問に戻るのか?」
「ものわかりが良いじゃねぇか、クソが」
「いいよ、面白いじゃないか。復讐が出来るなんて寧ろ感謝しないとな」
「素直で気持ち悪いじゃねぇか、クソが」
「で、何か条件とか制限とかあるのか?」
「ないが出来たら世界征服しちゃったりと楽しんで見てもいいぞ、クソが」
「いいのか?」
「必要になったら夢枕にも立ってやるよ、クソが」
二人はお互いがニヤリと笑っているように感じた。
「ほら、力を与えてやるから近くに来いや、クソが」
「ここでいいか?」
俺はヘルモーゼスの目の前に立つ。
「今からお前の名前はグリムリッパーだ、汝、我の力を望むか」
「あぁ、この世の全てを思いのままに出来るだけの力が欲しい!!!」
答えた瞬間真っ黒な力が俺の心に吸収されて行く。
「バカ、取りすぎだ!クソが!!止まらない!!俺が消滅しちまう!」
次の瞬間、邪神ヘルモーゼスを俺は取り込んでしまった。俺はわけがわからなくなってしまったが、とりあえず溢れんばかりの力にただただ喜びを噛み締めていた。
その日、神の中で最も強いとされた邪神が死に、新たな邪神を超える神が生まれたのは誰も知らないことだった。




