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ちゃんと書き始められるのは来年の5月頃から見込んでいます。




それまではふらっと立ち寄っては不定期で更新しますのでご了承を

「着いたよ」



ふむ、どう見ても闘技場にしか見えない。ここに連れてきてどうするのだろう。まさかとは思うがいきなり戦えとか言うのだろうか。



「で、こんなとこに連れてきてどうするんだ」

「もちろん腕試しということでリーと勝負したい。その後に、訓練の内容を決めたいと思う」



ほう、勝つ気満々だな。その自信を打ち砕いてやろう。自分が必ずしも優位に立っている。そんなことは絶対にない。ましてや、戦いに関しては尚更だ。



「ルールは?」

「一応この闘技場について説明しよう。この闘技場では実際に怪我をすることはなく、ダメージは与えられないが、擬似生命体の生命力に従って勝ち負けを決する。擬似生命体とは戦いを平等にする為に、一定のダメージを受けたら敗北になるというシステムだ。ここまでで質問あるかい?」

「過去にダメージが生身にまで貫通するということはあったか?」

「ないね」



自信満々に言うその姿はまさに生徒会長そのものだ。どこまで力を使うかを考えるのが大変だな。



「では始めようか。武器なども何でも使っていいからね」

「お手柔らかに頼む」



初手はネイトからだった。無難に投げナイフを急所に正確に投げて来た。幾ら何でも擬似生命体による命だとしても躊躇わずに急所を狙うとか相当慣れている証拠だ。



しかし、そんなものは俺には関係ない。俺は心臓、首、頭の三箇所に狙いを定めて向かってくるナイフを掴み、そっくりそのままナイフを返した。一応、ネイトが反応できるギリギリのラインでそっくりそのままナイフを投げ返す。驚きで目を見開くネイトだったが次の瞬間ナイフは見えない壁に刺さりネイトには及ばなかった。



「ほう、無詠唱か」

「これを使うにはまだ早いんだけどね。思った以上の強さで驚きを隠せないよ。今のナイフはどうやったんだい?」

「手の内は明かしたらつまらないだろ。自分で考えてみな」



そう言って俺はローブのボタンを外し、両肩のボタンは外さず、ネイトに見せびらかすようにローブを広げた。そこから覗き見ることが出来るのは所狭しと並べられていた無数のナイフ。ネイトは視認で来てからギョッとした顔を見せたが次の瞬間全てのナイフが勝手に宙に並べられた。その数は百もあり圧巻だ。全て風の魔法で浮かべられている。驚くべきはそこだけではない。百のナイフを宙に浮かべさせられる魔力量、全てを操るだけの魔法操作の精密さ、どちらをとっても最高クラスと言える。



「なんてことだ…」

「ネイト、一つだけ選ばしてやるよ」

「…何をだい?」

「ナイフの数を四十本か八十本か全部。どれがいい?」

「…出来るだけ少ない方がいいね」

「じゃあ全部だな」

「…嫌な性格してるじゃないか」

「褒め言葉だな。いくぞ」



俺はナイフの先にちょっとした風魔法を追加で付与する。視認出来るレベルの魔法はやっぱり闇属性が必ずしも付与されてしまう。使い勝手が悪くて嫌なものだな。全てのナイフをバラバラに射出した。対するネイトは目を瞑り詠唱をしていた。



「ー火神よ、風神よ。顕現せよ、【トルネードフャイヤ】」



ネイトの目の前に火を伴ったトルネードが現れた。名称に違わず、ただ大きいだけかと思っていた。しかし、ナイフを目前にしてトルネードフャイヤは二つに分裂し物凄い勢いで俺に向かって来た。



捨て身で攻撃に転じてきたようだ。仕方ないからその挑発に乗ってやろう。全てのナイフを闘技場の端の地面に置く。その間にもトルネードフャイヤは勢いを増し近づいてくる。俺は戦闘では攻めこそが全てだと思っている。だから防ぐことはせずに攻める。上、左右、後ろ、前がダメなら攻める道は下しかない。



凄まじい轟音と共にトルネードフャイヤはお互いがお互いを相殺し、消えた。俺は地面を掘りネイトの背後に出現する。ネイトから見たらリーの姿も同時に消えていて、辺りを見渡している間に意識を刈り取った。その後きちんと土を元に戻した。



「こんなものか。しかし侮れない力があるのも事実。これは良い駒になるかもしれないな」



そう呟きナイフを全て片付け、ローブを着直して風魔法でネイトを闘技場の端に寄せ、俺は壁に寄りかかりネイトが目を覚ますのを待った。

戦闘シーンを書くのは難しいです。



戦闘シーン少し書き足しました。

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