10
すみません。
予定掲載ミスのためまだ完成していません。
完成品をご覧になりたい方はしばしお待ちを。
忙しく22日の0:00に正式掲載となります。
「俺が情報を集めるって言ったらどういうやり方が一番だと思うか?」
「私に相談していらっしゃるのですか?」
「もちろんだ」
「やん、可愛いですわ」
こいつ大丈夫か?俺、こいつと二人って本当に心配。他の六体の使い魔もいるけど、マリリンほど心配では無い。
「今の外見を上手く使って魔法学院に忍び込むっていうのはどうでしょうか?色々と成長出来ますし、隠れ蓑にもなりますわ」
「どうしてだ?」
「魔法学院は国の直属ですから敵国の生徒も受け入れてますが、決して反乱は起こしてはいけない決まりがありますわ。その上魔法である程度制限がかけられますわ」
「なるほどな。魔法以外に学校はないのか?」
「他には傭兵学校というのがありますわ。入学当初から分野を選び、選んだ分野を特化させることが目的とされていますわ。裏では各国の軍部がこぞって良い兵士を揃えようと買い付けに来ます」
「面倒ごとがあるところは良くないな。他に…魔術学院はないのか?」
「残念ながらないですわ。一時、グイヤス・ルベルという者が魔術の進歩を見せましたが、流行病で死んでからは進歩なしですわ。魔術式を紙に描くなんて奇抜な才能でしたのに。しかし、今でも数こそは少ないですが魔術師はいますわ。それに生活用品として魔術はまだ残ってますわ」
俺がグイヤス・ルベルだったというのは伏せておこう。なんか直感だが良くないことが起きそうだからな。
「なら魔法学院に行ってみるか。俺はそうするがマリリンはどうしようか」
「それなら新任の教師というのはどうでしょう?」
「名案だな。じゃあ使い魔は…マリリンが全部面倒みろ」
なんか面倒くさくなったからマリリンに全て押しつけた。教師になるんだから使い魔を出しておける実力があっても不思議じゃないからな。
魔法学院か…。俺がいなくなってからどのくらい経ったかわからないが、俺がいた時は第一次大陸争奪戦争が終わった頃だった。床に伏している時に二回目が起こるとか言ってたから軽く一世紀は経っているだろうな。この間に魔術が廃れてしまったの残念だが、使い手が少ないのはありがたい。エキスパートな魔術師が居たら油断しなければ国は落とせるからな。魔力が必要ないから。
「よし、魔法学院に行くぞ。案内できるか?」
「もちろんですわ。いつ出発いたしますか?」
「何を言ってる。今すぐだ。時間は有限だからな」
「わかりましたわ。魔法学院はノーレント王国にありますわ。ここからですと、普通に歩いて五日の距離ですわ」
「この世界を見るには丁度良いな。ぼちぼち歩いて行くぞ」
「はい!」
マリリンは俺の手を握りノーレント王国へ向かい歩き始めた。こうしてると二回の幼少期を思い出す。どちらの時の親も優しかった。あの人達が殺されていい理由なんてないんだ。こんな理不尽な世界なんて俺が滅ぼしてやる。そう心に決め、俺は破壊の道へと歩を進めた。
22日には新掲載することにしました。
毎度短くてすみません!