表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/4

本日のお姉様は、少しだけ優しいです。

ロゼリアの前世はフローラも推しであるため、会話の度に挙動不審になるのを抑えてます。

フローラは屋敷のバラ園を歩いていた。

綺麗に整えられた庭を進んでいくと、奥に小さなベンチがある。


《大きくなったら……約束!》


幼い頃、誰かと交わしたはずの言葉。

その記憶だけは残っているのに、誰と交わしたのかが思い出せない。


胸の奥に引っかかるような感覚だけが、ずっと残っていた。


もやもやとした気持ちを抱えたまま立ち尽くしていると、背後で小さな物音がした。


振り向くと、そこには驚いた顔のロゼリアが立っていた。


「ロゼリアお姉様」


「フ、フローラ…!」


どこかバツの悪そうな顔で視線を泳がせるロゼリア。その様子を見て、フローラの表情がわずかに曇る。


(私、お邪魔だったかしら……)


「お姉様もお散歩ですか?それでは、私は失礼しますね」


スカートの裾を軽く持ち上げ、ロゼリアが来た方へと歩き出す。


一歩踏み出した、その時だった。


「ま、待って……!フローラ」


不意に腕を掴まれた。


思ったよりも強い力に驚くが、その力はすぐに緩められる。


フローラが振り返ると、これまで交わらなかったロゼリアの視線が、ほんの一瞬だけ重なった。


「……これ」


頬を赤らめながら差し出されたのは、先ほどまでロゼリアが羽織っていたストールだった。


「暖かいとはいっても、まだ肌寒いでしょう。

……体調を崩したら大変だから」


(お姉様が…私を心配して…?)


ストールを受け取りながら、フローラは思う。


(お姉様。可愛すぎませんか)


「ありがとうございます。ロゼリアお姉様」


礼を言った瞬間、ロゼリアがわずかに目を見開いた。


どうしてそんな顔をするのだろうと。フローラは首を傾げる。本人は気づいてはいなかった。


その時のフローラは――

嬉しそうな満面の笑みを浮かべていたのだから。

この時のロゼリア▶︎フローラが風邪引かないか純粋に心配。バラアカでは無表情ヒロインのフローラがスチル以外で見せた笑顔に動揺中。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ