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本日のお姉様は、挨拶を返してくれました。

思いついた話をただ書いているため、細かい設定など考えていません。ジャンルも何か模索中です。途中で設定決めたら書き直すかもしれません。なので、話も短めです。

「おはようございます。お父様、お母様」


広々としたテーブルに座る両親へ挨拶を終えると、フローラは自分の席へ向かった。


「おはようございます。ロゼリアお姉様」


隣に座る姉へ微笑みかける。猫のように大きく、少しつり上がった瞳で自分を見つめるロゼリア。しかし、返事は返ってこない。それがいつもの日常だった。


「……お、おはよう…フローラ」


小さく、どこか戸惑い混じりの声に、フローラは思わず目を見開く。


(今、私に挨拶を……?)


チラリと姉を見ると、頬を少し赤らめている。思わず緩みそうになる頬を、両手で押さえてフローラは心を落ち着かせる。


幼い頃から王太子妃としての淑女教育を受けてきたロゼリア。その姿を誰よりも近くで見てきたフローラは、姉を憧れの存在として意識していた。しかし、淑女としてどんな時も表情を崩さない姉の姿に、フローラもまた同じように振る舞おうとしていた。


「フローラも来月には、王立貴族学園に入学だな」


父の言葉に、フローラはハッとする。幼い頃から病弱で、屋敷の外に出ることがほとんどなかった自分にとって、学園への入学は初めて外の世界に踏み出すようなものだった。


「何かあったら、ロゼリアに言いなさい。頼んだぞ、ロゼリア」


「ええ……お父様」


考え事をしているロゼリアは、少し戸惑いながら返事を返した。


(来月から、ロゼリアお姉様と過ごせる時間が増える――)


そのことを思うだけで、フローラの胸は自然と高鳴る。


二つ年上の姉、ロゼリアは学園でも憧れの的であることを、お茶会で令嬢たちが噂しているのを、何度も聞いていた。姉の姿を、これまでどれほど近くで見たかったか


――今、その期待が静かに胸の中で膨らんでいった。


けれど、その想いを表に出すことはない。

いずれ王太子妃となるロゼリア。そうなってしまえば、家族といえど滅多に会えなくなる。


それを伝えたところで、きっとロゼリアは困ってしまうだろう。そう思うからだ。


(来月になれば、学園でもお姉様のお姿を拝見できるのね)


ふと横に視線を向けると、ロゼリアはまだどこか落ち着かない様子で紅茶に手を伸ばしていた。


その仕草一つひとつが、やはり美しい。


カップを持つ指先、背筋の伸びた姿勢、静かな佇まい。

どれもが完璧で、フローラにとっては憧れの存在だった。


(……本当に、素敵なお姉様)


胸の奥でそっと呟きながら、フローラもまた紅茶を口に運ぶ。


ほんのり甘い香りが広がる中、来月から始まる新しい日々を思い描いていた。

この時のロゼリア▶︎自分がゲームストーリー上のいつ転生したのかを確認。ゲーム本編始まる1か月前と判明。

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