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籠の目  作者: 鳥目夜
1/1

夕方

たいしたことの無い、ただただ日常の日記。

今日は疲れたな。何食べよかな?買い物しなきゃ。

そんなこと考えながら車に乗り込んだんだ。

あの日……。

 晩ご飯の買い物を済ませ、我が家にいつも通る道をただいつもどうり運転した。

信号赤になったな。止まらなきゃ。今日は車少ないな。そんなこと思いながら信号が変わるのを待ってたんだ。

この道は、信号の有る交差点を過ぎると水力発電所に向かう脇道がある。短いけれど車2台ギリギリすれ違いできるぐらいの橋が架かっている。

なぜかこの日は気になった。

人がいる?女の人か?こんな場所に?西日が眩しく欄干に座っているのか、もたれ掛かって居るのかよく見えなかった。信号が変わるほんの短い時間だがなぜか気になった。なぜか。

 家に着いた。キツネダラの切り身が安く買えたので、鍋にしようか、ムニエルにしようか考えていたら10分ぐらい前に見た事など忘れていた。あの時はあんなに気になったのに……。

結局、鍋にした!明日は休みだし芋焼酎の湯割りを呑みたくなったから。冷蔵庫にあった白菜、シメジ、白ネギ、シイタケ、糸こんにゃくでと。冷凍庫の鶏腿肉も使っちゃいます!

いつものリビングで1人呑みだ。美味い!!上手く出来た鍋を突きながらのんのんびよりを見ながら呑むのが最高に楽しい!!(笑)

コタツがほしいが、我が家では禁止だ。嫁が許してくれない。「コタツから出なくなるから…。」らしい。

そうそう話しはかわるが、私の家族は私と嫁と娘2人の4人家族だ。ただ、1年前から私は1人暮らしになっている。まず3年前に長女が、仕事で大阪にでた。1年前に嫁と次女が仕事で神戸にでた。私は今の仕事が辞められず田舎に残った。なので1人暮らしだ。(笑)

寂しさは感じない、車を飛ばせば2時間ちょいで会いに行ける距離だ。浮気もできない、いつ帰ってくるかもわからないし!(笑)

戻そう。朝……。

いや、昼だ!めっちゃ寝た。お腹空いたし雑炊でも作ろうか。御飯炊くのめんどい。うどん買って来よう!晩ご飯の材料も。いや!今晩と言わず昼から呑むか…。とりあえず買い物だ。

何軒か周り食材を吟味。と言うか安くて良さそうな食材を探しただけだけど。途中思わぬものを見つけた。竹中食品のちらし寿司だ。鯖缶なのかわからないが、上いっぱいに鯖のほんのり甘辛いフレークが敷き詰められたちらしだ。子供の頃、病院を退院して最初に食べてから、絶大な信頼をおいているちらし寿司だ!!(笑)その他、つまみになりそうな物とうどん玉買って帰った。

昼から呑む。(笑) げっ!!嫁の車が有る!!

何の事は無い。必要な物を取りに帰っただけだった。お昼ご飯まだだと言うので、昨日の鍋の残りでうどん作って2人で食べた。勿論、私は呑みながらだ。(笑)

3時半頃、嫁が帰ると言うので見送る。

「呑んでも良いけど、ちゃんと布団で寝てよ。行ってきます。」そう言って帰って行った。優しい嫁だ。

さて、つまみを作ろう。締めはうどんと思っていたが、食べてしまったので締めはちらし寿司になったな。鶏レバーと砂肝を焼こう!鶏レバー炊いたんも美味いけど、炊くのがめんどいので鶏レバーと心臓を炒める。その後、砂肝も炒める。昨日の残りの白ネギの青い部分を軽く焦がしたのを、添えて。

また、1人呑みだ!!(笑)元々、私は家でお酒を呑むのは盆と正月だけだ。後は信頼のおける友人と外呑みだ。今の嫁と結婚してからは、外呑みも控えていた。浮気はいけない。

かれこれ、7時間位呑んでる?(笑)やばい!明日仕事なのに!って明日は夜勤だ!(笑)ゆっくり呑める。 

でも、つまみも、(乾き物さえも)無くなった。うーん(+_+)。

近くのミニストップまで買いに行くか?

う〜ん行こう。

歩いて40分位だ!(笑)片道。

何とか、ミニストップに着いたわ!つまみになりそうな物と乾き物を買った。さて!家に帰ろう。

ミニストップを出て、家に向かう。信号は点滅だ。

気を付けて渡ろう。って、車もほとんど来ないけど。(笑)

そういえばあの橋。

脇道にそれ、小さな橋に行ってみる。暗いし何も無い。ここから見える景色、暗くて見えない。1台車が通りヘッドライトで照らされたが、何も無い。(笑) 帰ろう。

家に着いた、もう10時前だ。もう少し呑んで寝よう。

 あの時見えた女性、水色の上下だったな。ワンピースかな?

何故かあの時見た景色が鮮明に蘇った。ススキの金色と透き通る白い穂の揺らめく中に、黒髪が揺らぐほんのり碧い服の女性の姿が。













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