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春の人



画面の向こう側に見える文字

現実味がなくて

信じられないと嘆いた


若くして亡くなったその人は

私よりも一つ年上で

会ったこともないのに

何故だか近くに感じていたってことに

今になって気がついた


フェイクだったらいいのに

私の中の小さな私が

小さな手を必死に伸ばして

両の耳をね 塞いだの


春みたいな人だった

青色っぽい人だった


くしゃっと笑った時の目尻とか

前髪から覗く伏し目がちな瞳とか


温かい(ひだまり)の人だと思ってた


春みたいな人だと思ってた


どうして手の届かない

遠くに行ってしまったの?


本当に届かなくなってしまったじゃない



心にぽっかり穴が空いた

春がいなくなっちゃった


春だった春だった

君は確かに春だった


ねぇ 春が来る度君を想うよ

ねぇ 夏が来る度君を歌うよ

ねぇ 秋が来る度君を忘れて

ねぇ 冬が来る度君を思い出すよ


春の人 君は春の人


暖かい人だった

柔らかい人だった


次は会えたらいいね

次は会いに行くからね


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