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ギルドマスターが案内する大災害跡地

 無事・・・・・・と言えるかどうかは分からないが、ギルド員を二名ほど確保したイバラーク。


 諸々のギルドの規定を二人に説明し、契約書を取り交わした。


 その後、ギルドの扉には外出中の札をかけ、ホッカイとアキータを連れてとある場所へ向かった。




「え~、ここが説明した土地になります~。ここで農業を営んでもらいますよ~」


 大災害跡地。


 ものの見事に何も無い。


 隕石の衝突で大きなクレーターとなり、内部はまっさらな地面だけとなっている。


「ちょっとっ・・・・・・はぁっ、はぁっ・・・・・・何でそんなにピンピンしてるのよ・・・・・・」


 肩で息を切らすアキータ。


 それもそのはず、山一つ越えてここまで来たのだ。


 国二つを消滅させた隕石が作った巨大なクレーターの外周には、山脈が形成されている。


 ここまで来るにはどこかしらの山を越えねばならない。


「ホッカイは・・・・・・まだ・・・・・・分かるけどっ・・・・・・」


「鍛え方が違わい、小娘! フハ、フハッ、フハハハハ!」


 イラっ。


 ムカついたので、絶対に体を鍛えようと決心したアキータである。


「ん・・・・・・丘?」


「おいおい、見えるのか? 本当に規格外だな。確かに中央付近に小高い丘が有るが・・・・・・普通はここから見えないぞ」


 英雄様は視力も人並み外れているようだ。


 常人には地平線に見える方向を見つめている。


「延々と同じような景色が続くから、下手すると遭難するぞ~」


「ええっ!? なんて所に連れてくんのよ、あんたは!?」


「あんた、って・・・・・・まぁ良いけど・・・・・・いや、良くないけど。端から端まで真っ直ぐ突っ切っても歩きじゃ丸一日かけても着かないからな。そういう意味でも、少しずつ開拓していって人が暮らせる場所にしなくてはならない。出るだけなら山に向かって歩けばいいだけだが、目的地の反対側の山を越えました、じゃ心身共にきついだろ」


 道や目印、休憩場所等。


 そういったものが無ければ遭難してしまう。


 リングワンダリング。


 目印が無いと方向感覚が狂い、真っ直ぐ進んでいるつもりが同じ方向へと曲がっていき、やがてぐるぐると同じ所を回ってしまう現象だ。


 同じような景色が続く森の中や砂漠、平原などで起こる。


 石がごろごろ転がっているが、ここも砂漠と条件は変わらない。


 茶色一色である。


「まぁ、説明が回りくどくて申し訳ないが。君達に貸与する土地を選ばせたいが、適当に選ばれても困るんだ。自分の土地がどこにあったのかわからなくなったり、勝手に貸与された範囲を超えて土地を使用されるのを防がなければならない」


 知能労働向きなのか、アキータはある程度察したようである。


「で?」


「うん、そこで君達に初の仕事依頼だ!」

今回ギャグ要素を入れられなかった・・・

悲しいです。

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