いろいろ増えましたよ、ギルドマスター
イバラーク（32）
農業ギルドのギルドマスター。
赤みがかった短い髪で身長が高くガタイも良いので農業ギルドより戦士ギルドのギルドマスターのほうがしっくりくる。
農業以外は何でも器用にこなす。
アキータ（17）
紫がかった長い黒髪で髪色と同じ目は大きい。怜悧な美貌の持ち主。
天才薬士として有名。
地獄の底からやってきたイバラークの天敵。
トトリ（19）
おっとりとした見た目の美しいお姉さん。長い黒髪を肩から前に流している。その可憐な姿はハポンナデシコ。
元暗殺者。
そしてきょぬー。
アモリン（24）
桃色の髪を後ろで髪留めを使ってまとめている。
占い師。
エロいお姉さん。もはや変態。
結局、アキータが来たので曖昧になってしまっていたのだが、アモリンをどうしたかというと。
ギルド員に採用した。
「こうなったら脱ぐぞ！？ いいのか！？」
良いわけがない。
変な噂を立てられたら困るので、アモリンの脅しに屈するようだがイバラークはアモリンのギルド入会を認めたのだった。
「私も脱ぐからお前も脱げ！！」
と騒ぎだした時はどうしようかと思ったが、アキータがさっと『鎮静剤』なるものを勝手に飲ませて事なきを得た。
白目向いて痙攣するほど良く効く『鎮静剤』だった。
副作用で農業ギルドの記憶を一切なくしてくれていると助かる。
イバラークがアキータに、記憶がなくなるようなもうちょっと強めの薬はないかと聞いたところ、生ける屍になれる良い薬があると言われた。
さすがに廃人にするわけにはいかないので、使用はやめたがイバラークは何回か迷ったようだ。
なかなかに売れている占い師だけあって、お金は持っているようだ。
早々と自分に割り当てられた土地に職人を派遣して家を建てている。
さすがに場所が場所なだけに、すぐに家が建つわけではないので今は通いで大災害跡地の土地を耕している。
こんな事を言うのもなんだが、農業しているより占い師を続けているほうが儲かるんじゃないかとイバラークは聞いてみたが、アモリンは自分の占いの結果がコレなのだから問題ないと言って農業をなんだかんだ楽しんでいる。
と言っても、まだ土地を耕す段階なのだが。
おそらくだが、目当てはエヒムだと思われる。
指導にきたエヒムを怪しい目で見ていた。
場合によってはエヒムを保護しなければならないとイバラークは思う。けっこう可能性高めで。
見た目は美少女にも見える美少年なので、あのアモリンが目をつけないわけがない。
少なくとも巡回はこまめに行わなくてはならないだろう。
「何をそんなに頭を悩ませてるんです？」
「お、悪いな」
ギルドでウンウン唸っていると、事務員のトトリがお茶を入れてくれた。
席はいつもの応接用の席だ。
「ん？ このお茶入れたのシマーネか？」
「マスターさん、よく分かりましたね！？」
受付カウンターの奥からひょいと顔を出してきたのはトトリの妹のシマーネである。
先日から事務員として働いてもらっている。
姉に似て美人だが、まだ幼さが残っている。
髪は肩口まで伸ばして前髪を切りそろえた髪型だ。
十四と言う年齢ですでに巨乳の片鱗を見せていて、まさしく姉妹と思わせる。
性格のほうは姉がおっとりしているのに対し、けっこう活発で元気がある。
アモリンに見つかるとまた面倒くさそうだ。
「おう、トトリが入れたのと味が違う」
「へぇ、そんな味の違いがわかるんですか！？ すごいですね！！ 農作物の事とか全然知らないのに！」
「おぐぅ！？」
悪気は無い言葉なのだが、刺さる事を言う娘だ。
悪気が無い分、ある意味厄介なのかもしれない。
厄介な所も姉妹なのだろう。
ギルド員も増え、事務員も増えた。
ますます農業ギルドも忙しくなる事だろう。
いつも読んで下さってる皆様、ありがとうございます！
新キャララッシュですね。
作者がちゃんとキャラ管理できるのか不安です！
そのうち間違って新キャラがいきなりひんぬーになってしまうかもしれません・・・・・・
