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ギルドマスターは早く珍入者を帰らせたい

イバラーク(32)

農業ギルドのギルドマスター。

赤みがかった短い髪で身長が高くガタイも良いので農業ギルドより戦士ギルドのギルドマスターのほうがしっくりくる。

農業以外は何でも器用にこなす。


アキータ(17)

紫がかった長い黒髪で髪色と同じ目は大きい。怜悧な美貌の持ち主。

天才薬士として有名。

地獄の底からやってきたイバラークの天敵。


トトリ(19)

おっとりとした見た目の美しいお姉さん。長い黒髪を肩から前に流している。その可憐な姿はハポンナデシコ。

元暗殺者。

そしてきょぬー。


アモリン(24)

桃色の髪を後ろで髪留めを使ってまとめている。

占い師。

エロいお姉さん。もはや変態。

「あれはそう、昨日の事よ」


「昨日かよ!? そんな回想要らなくない!?」


「私はパンツが見たくなってしょうがなかった」


「しょうもないな!?」


「でもそんなパンツを見せてくれる友人もいない私には、ただ悶々とするしかなかったの・・・・・・」


「そんな友人いたら嫌だな」


「仕方がないから、私は自分を占ったのよ」


「そんな事に占いの力を使うなよ・・・・・・」


「鏡よ鏡よ鏡さん、ってね」


「なんか変わってるな、鏡を使って占うのか」


「使わないわ」


「使わないのかよ!? じゃあなぜそう言った!?」


「すると、目の前にパンツが」


「出てくるわけないよな」


「出てこなかったわ」


「そうだね」


「でも、こっちの方角にいい出会いがあるって出たのよ。だから、私はしらみつぶしに覗いて回ったわ、人ん家を」


「犯罪者じゃねぇか!?」


「そして、やっと見つけたの! 私の心の隙間を埋めてくれる女性(ひと)!」


 アモリンがビシッとトトリを指さした。


 どうでもいいが、その隙間ってパンツだよな。


 貴様の心はパンツでできているのか。


 一言喋る毎に突っ込みを入れなければならなかったので、イバラークは疲労感が半端ない。


「もう、自分のパンツでも見てればいいだろうよ・・・・・・」


 疲れたイバラークの言葉に、ちっちっちっ、と指を振ってみせるアモリン。


 不敵な笑みを見せると一言。


「私は・・・・・・見せたいんじゃない! 見たいのよ!」


 どーん。


 はい、沈黙。


「君は農業ギルドじゃなく病院か牢屋に入ったほうがいいんじゃないかな」


「ひどい!?」


「棺おけを勧めなかっただけマシだと思ってくれ」


 とにかく今のイバラークはどうやってアモリンを帰らせるかで頭がいっぱいだった。


 今の彼女の状態ではまるっきり帰る気配がない。


「強制退去させますか?」


「いや、あれでも女だからな。手荒な真似は避けたいな」


 トトリの提案にイバラークはノーを返す。


 トトリは相手が同じ女なので手加減がない。


 なんだかんだいって、イバラークのほうが穏健派だ。


 下手したらトトリは気絶させて外に放り出すくらいはやりかねない。


 おっとりとした見た目だが、元一流の暗殺者である。


 人ひとり黙らせるのはわけない。


「あの~、聞こえてるんですけど。何か怖い事言ってませんか~?」


 ちょっと引き気味にアモリンが声をかける。


「提案なんだが・・・・・・」


「?」


「痛い目見る前に帰らない?」


「はい、どストレートに脅しきたーーー!」


 もうちょっとオブラートに包んだほうがいいと思われるが、気にしない。


 彼女のためでもある。


 このままでは忖度の結果、彼女が痛い目を見る可能性がある。


 と、不意にギルドのドアが爆発に巻き込まれたかのように開け放たれる。


 奴が来た。


「な!? 女神光臨! パンツ見せ――――」


 よだれを垂らしながら、ギルドに入ってきたアキータに向かって突進していったアモリンが急に目を押さえて悲鳴を上げた。


 あまり女性が上げるような悲鳴ではなかったとだけ言っておこう。


 アキータの右手にはつぶれた実が握られており、汁がその手を濡らしていた。


「やだ、イバラークと同じ臭いだったからつい絞り汁をお見舞いしてしまったわ」


「をい」


 判断基準が自分だったので、イバラークは冷や汗ものだった。

皆さんこんばんわ。

投稿の度にブックマークが少しずつ増えてニヤニヤが止まらない作者です。


ブックマークをしていただくと、それだけこの拙著を呼んでくださる方々がいらっしゃるのだなぁとありがたい気持ちでいっぱいになります。

今後とも、よろしくお願いいたします。

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