表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/111

ギルドマスターはロリコンですか? ショタコンですか?

 コロコロとした可愛らしい声がギルド内に響く。


 男の子?


 女の子?


 よく分からないが、見た目十歳前後の子供がいた。


 その体に不似合いな大きな荷物を背負っており、小さな体が余計小さく見える。


 金髪を肩口くらいまで伸ばしており、長いまつ毛に青い眼、通った鼻筋。


 白い肌は肌理細やかで透き通るようだ。


 トトリが近くに行って屈み込み、目線の高さを合わせる。


「ええと、どのような御用ですか?」


「ああああ、あのあのあの、僕、ギルド員になりたくてっ・・・・・・!」


 どうやら男の子のようだ。


 目の前にトトリの顔が来て、少年は顔を真っ赤にした。


「もしかして、今日午後から面接の?」


「ははは、はいっ、よろしくお願いします!!」


 緊張のためか、動きがカクカクしている。


 緊張している少年を、イバラークが座っている応接スペースに案内する。


 イバラークは少年を見て目が点になっていたが、一つ咳払いをして面接を開始する。


「ん~、ん~、何から聞くべきだ? あー、名前は?」


「は・・・はい、僕はエヒムといいます!」


「一応聞くが、男でいいんだな?」


「? はい、そうですけど・・・・・・?」


 エヒムは何故そんな事を聞かれたのか分からないようだった。


 自分の見た目を自覚していないらしい。


「いや、気にしないでくれ・・・・・・で、年齢は?」


 どう見ても十歳前後、頑張っても十二歳くらいにしか見えない。


「あ、はい、今年で十歳になりました!」


 あ~うん、見た目どおり。これは駄目か・・・・・・。


 イバラークは内心肩を落とす。


「なんでウチのギルドに入ろうと思ったの?」


「ええとですね、僕農家の次男坊でして、家は兄が継ぐんです。でも、僕だって農業がしたい! したいんですけど・・・・・・やっぱり、土地が無いと農業はできないですから。そんな時に農業ギルドの事を知ったんです! 農業ギルドのギルド員になれば土地が借りられるって!」


「合格」


 イバラークが気持ち悪い笑みを浮かべていた。


 なんなら彼は勝利の舞を踊りたいくらいだった。


「あ、あの、僕が言うのもなんですが、いいんですかそんな簡単に決めて・・・・・・」


「何も言うな。君の熱意は伝わった!」


 ふふふ、ふはあはあああはははっ。


 イバラークの頭の中はお祭り状態だ。


 農家の子!!


 悪・即・斬!!


 ・・・・・・あ、間違った。


 即・戦・力!!


 体力が無い分は、アキータのように人を雇ってもいいし、むしろ同じギルド員のホッカイを頼るのもありだろう。


 イバラークという男、農業ギルドのギルドマスターになったはいいが、実は農業の事はドが付く素人だった。アキータもホッカイも違う畑の人間で、農業の事はよく分かっていない。


「あ~、エヒム君と言ったね。僕ぁね、君のようなエースを待っていたのだよ! うむ、がむばってくれたまへ!」


 魔王もびっくりの高笑いをするイバラーク。


 当のエヒムは戸惑い半分、恐縮半分でイバラークを見上げるばかりだ。


 どうしていいのやら分からず困り果てたエヒムを開放したのは、いつものアレだった。


 爆発音にも似た扉の音。


 奴が来た。

書きたいわ、読みたいわ、仕事しなきゃいけないわ、遊びたいわで時間が全然足りない。

一日百時間くらい有ればいいのにと常日頃思っています。


新キャラ、エヒム君登場ですが、主人公だけフツメンで回りは美男美女美少年と来てしまいました。

いい加減フツメンなギルド員が増えてくれると私も安心する(私の精神衛生的に)のですが、どうなんですかね。

次回以降もまた読んで下さい!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ